箱船航海日誌 2011年02月

日々雑感、出来事などを思いつきに任せて綴っていこう

過去の日誌コンテンツ

’11/02/28 (月)

お恥ずかしい話 2題


 20日に届いた、アール・ワイルドの「編曲の芸術」をレコパックしようとして、「アレ?」と思う。このタイトル、2枚組ではないか。知らんかったなあ。もう一度長岡先生の紹介記事をよく読んだら、ちゃんと「2枚組で全15曲」と書いてあった。オノレのいい加減さに、呆れるばかりである。

 このレコード、75USDだった。円換算で6,300円くらい。ちょっと高いと思ったけれども、2枚組とわかって何だか得したような気持ちである。脳天気なのだ。

 今日はお恥ずかしい話をもう1題。14日の日誌で、レコードコンディションのグレードについて、「NM」を「ニューミント」と書いた。これ、大間違い。正しくは「Near Mint(ニア・ミント)」の略である。我が不明不勉強を、大いに恥じるところである。申しわけございません。ここにお詫びして訂正致します。

 何事も下調べは、きっちりやらんと遺憾のである。

’11/02/27 (日)

四苦八苦


 レコードを聴くのもケッコウだが、実は年度末の事務処理に、四苦八苦している。日誌の更新遅れを早く補正せねばと、気ばかリ焦ってちっとも前へ進まないのだった。

 歳歳年年人同じからず。歳を重ねる毎、この手の仕事が益々不得手になって行く。眼は老眼だし、血の巡りは悪くなるし、集中が続かないし。

 困ったことである。

’11/02/26 (土)

たいへんヨロシイ


 いつもとは風合の違う写真を得ようと、夜景モード・ストロボ有りで撮ったら、こんなことになってしまった。コントラストも色合いも、何だか変。完全に企画倒れである。やはり慣れないことはやるものではないのだ。どうかご容赦を。

 「SOUND SHOW」(米REFERENCE RECORDINGS RR-7)45回転盤を、ADプレーヤー1号AT-OC9/IIIで聴いているところである。たいへんヨロシイ。2号に具してあるHELIKONに勝るとも劣らない、素晴らしい音である。このカートリッジは、本質的に優れているのだなあ。

 スイートスポットの広さでは、大看板AT33系に譲る部分があるように感じるけれども、サウンドマニア向けとしてなら、絶対OC9/IIIだ。これは優劣ではない。リスナーがカートリッジに何を求めるかの、違いである。両者とも、極めて優れたオーディオ機器であるのは言うまでもないこと。誤解のないように申し添えておきたい。

 MJ誌に毎号付いているアンケート葉書で「AT-OC9/IIIは極めて優秀」と投稿したら、掲載された。その同じページに「AT33PTG/IIは素晴らしい」という意見が載っている。

 つまり、そーゆーことなのである。

’11/02/25 (金)

イギリスプレスでした


 今日は、仏astreeのクープランクラブサン曲集、AS31を聴く。演奏、音質に関しては、もう何も言うことはない。極めて優秀である。楽器が楽器だけに大音量再生の必要はなく、しかもカッティングレベルが高め、盤の状態は良好(但し、レコパック実施)だから、非常に静かで清らかに聴くことができた。

 しかし、である。ディープでコアなASTREEマニアさんに言わせると、この盤はイマイチ、なのだそうな。その理由は、上の写真に見える通りである。センターレーベルにある「STEREO」表記の下に、「MADE IN ENGLAND」の文字がある。つまり、この盤は本来のフランスプレスではなく、イギリスプレスなのである。

 だから全然ダメ、というわけではないようだが、オリジナルフランスプレスと比較すると、やや格が落ちるらしい。稀少盤のわりに安かったのはその所為か。尤も、こーゆーことは珍しくもないわけで、他のレーベルでもしばしば耳にするお話である。

 残念ながら僕はその方面に明るくないから、まあ、あまり気にしないのである。昨日のレコードと同様、これだけを聴いている限りにおいては文句なし。現状僕はシアワセなのだ。

 いつの日か、フランスプレスに巡り会えることを祈っていよう。

’11/02/24 (木)

45回転の威力


 レコパックもどきも完了し、「SOUND SHOW」45回転盤を聴いた。一昨日の写真では、さほど汚れてもいないように見える、のは、シャシンマジックです。実は、両面とも盛大に指紋が転写され、とてもそのままで聴けるような状態ではなかったのである。

 本来高価なはずのタイトルが安かったのは、この所為かもしれない。だとしたら、クリーニングマニアの僕にとっては好都合。どんどん汚してどんどん中古市場へ出してください。

 音に出るような傷は皆無で、パック後は非常に快適に聴けた。静かである。一聴して、33回転盤を上回る音と感じた。高域はよく伸びて晴れやかに見通すことができ、透明感抜群で爽快である。通りの良い中域、パワフルでソリッドな低域、空気感十全に伝える超低域、いずれも文句なしだ。

 33回転盤だけを聴いていれば、それはそれで立派な優秀録音である。しかし、ひとたび45回転盤を聴いてしまうと、もう33回転盤へは戻れない。予想していた以上に差が大きく、ちょっとびっくりしてしまった。

 B-2には、ハープの演奏が収録されていて、これがまたイイ音なのだ。音像は大きめに出るけれども、余韻と響きが素晴らしく美しく、なんとも幸せな気持ちになれる。

 たいへんよいレコードでありました。

’11/02/23 (水)

行き倒れた仔狸


 今朝早く、庫裏の裏庭で、力なく横たわるタヌキの幼獣を見つけた。遠目では、生死が判然としない。近づいて確認すると、残念ながら最早息絶えていた。

 体長35cmほど、まだまだ仔狸である。乳離れしたばかりくらいか。毛並は悪くないし、さほど痩せてもいない。詳しくは調べなかったが、目立った外傷もないようだった。死因は不明である。何故にウチの庭までやってきて死んだのか。ひょっとして擬死(イワユル『狸寝入り』)かと持ち上げてみたら、既に死後硬直が来ていた。

 お寺の庭で斃れたのも、何かの縁である。箱船脇にある柿の樹の根元に埋葬し、一巻のお経を上げておいた。

 このような行いを、「動物の霊が憑く」などと物知り顔に批判する輩が、いる。馬鹿を言うなというんだ。片腹痛いわ。毎日毎日牛や豚や鶏を大量に殺し、貪り食っているのは誰だ。あまつさえ、口蹄疫や鳥インフルエンザ騒動が起こるたびの、ニンゲン様の手前勝手な行為はどうなる。「殺処分」の名の下、何千何万という牛や鶏の命を無下に奪い土中に埋め、我が世の保全を図ろうとするニンゲン様には、遍く霊が取り憑かねばならない。あり得ない話である。

 一般的に面白恐ろしく喧伝される「霊」という概念にも、大いに文句があるのだが、それを言い始めると朝になっても終わらないから省略。ともかくも、行き倒れて息絶えた仔狸を無事埋葬でき、僕は安心している。

 成仏しておくれ。

’11/02/22 (火)

両方あってヤヤコシい


 RRは「SOUND SHOW」以外にも数タイトル、同じ録音を45回転盤、33回転盤の両方でリリースしている。ジャケットデザインはまったく同一、回転数表示は控えめに小さく書いてあるから、なかなかに紛らわしいのである。

 さらにヤヤコシイことに、「33 1/3RPM」表示の上から「45RPM」と書いたシールが貼られているもの、オマケにも一つ、ガワは45回転中身は33回転、などという極めていい加減なものまであったりして、どうにも困ってしまうのである。

 以前、そのようなタイトルを買ってしまった実体験がある僕としては、今回のレコードも実際に盤を見るまで、心からの安心はできなかった。

 大丈夫であった。センターレーベルにもちゃんと45回転の表示があるし、写真に見られるとおり、ランアウトグルーブの幅がぜんぜん違う。右が33回転盤、左が45回転盤である。これはもう間違いないだろう。

 と、安心して45回転で再生したら、妙にシャカシャカしていて変だった。てなことになったら、悲しいだろうなあ。

 イヤ、今回は絶対大丈夫。

’11/02/21 (月)

20年越しの45回転盤


 昨日載せたレコードのうちの1枚、米REFERENCE RECORDINGSの「SOUND SHOW」(RR-7)である。同じレコードを2枚買ったのではない。写真左のほうだけ。得意のスペア買いか。チガウのである。

 写真右は、1991年10月に新盤で買ったものである。確か、秋葉原の石丸電気ではなかったかな。東京在住の友達が、わざわざ買って送ってくれたものと記憶する。

 両者まったく同内容だが、右は33回転盤、左は45回転盤である。送ってくれた友達から「45回転盤も出ていたのだけれども、今は33回転盤しかないようだ」と、1991年当時で既に聞かされていたのである。

 このレコード、タイトルからも察せられるとおり「RR版音の見本市」みたいなもので、凄い音(楽曲も良い)が収録されているのである。33回転でこのクオリティ、45回転ならもっとスゴイはず。あちこち探すがなかなか見つからない。あった、と思ったらムチャクチャな高値だったり。

 爾来、年を経ること幾星霜、ようやく夢が叶ったと、いうわけなのだ。どうしたことか高値盤の1/10程度と、ヒジョーに安かった。状態もそんなには悪くないのに、何故だろう。急に人気がなくなったのかな。

 試聴が、とても楽しみである。

’11/02/20 (日)

LP5題


 今月中に届くもう1枚のA級盤、とは、写真中いちばん上に見えるレコードである。「EARL WILD / The Art of the Transcription(編曲の芸術)」(米AUDIOFON 2008-2)。第3集209番に収録されている。

 先日話題にした、仏ASTREEのクープランを発見したのと同じ海外ショップにあったものだ。ASTREEの注文に遅れること2日、それぞれ別便発送(つまり送料が嵩む)扱いになっても仕方ないところを、1梱包同便で送ってくれた。このような配慮はとてもうれしい。親切なのである。

 この他に2枚、著しく興味を惹かれたレコードも合わせて全部で5枚。どれも今すぐ聴きたいものばかりだが、今夜はちょっと無理なようだ。

 試聴でき次第、順次報告したいと思う。

’11/02/19 (土)

素晴らしい


 昨日届いたレコードを、早速聴いた。

 見た目に違わず状態は極めて良好で、ダスパーでの埃取りのみでまったく問題なし。レコパック、もちろん不要。先日の「sound songs」に続き、大当たりである。

 素晴らしく良い音。繊細透明、切れが良くシャープでクール、しかもたいへんしなやかな音である。長岡先生の評には「突き刺すように鋭いサウンド」という一節が見えるけれども、拙システムで聴く限りにおいてはそのように聴こえない。独レーベルらしい寒色系の音ではありながらも、決して耳を突き刺すような音にはならない。

 カッティングレベルが非常に高く、S/N極めて良好、Dレンジが広い。その所為か、余韻、エコーの透明感は群を抜いている。滲みや濁りはまったく感じられない。音場は自然極まりなく、安心して1曲1曲を楽しめる、とても良いレコードだ。

 800Hzにおける空前絶後のピークは、問題なくクリアできたようだ。HELIKONは、「泣かず」に「鳴いた」のである。他のカートリッジでは、どのようなコトになるのだろうか。後日、ADP1号のAT-OC9/IIIでも聴いてみたい。

 34年前の録音とは、とても思えないのだった。

’11/02/18 (金)

264


 年に1枚、が、突然のペースアップである。外盤A級タイトルを、また1タイトル入手することができた。第2集104番収録「フルート協奏曲」(独ARCHIV 2533 380)。

 ジャケットの縁に日焼けが見られるものの傷みはほとんどない。盤は限りなく新盤に近い。埃も少なく、大切に保管されてきたレコードのようだ。大変良い状態だと思う。

 「800Hzで空前絶後のピーク、カートリッジ泣かせのレコードである」という見出しに惹きつけられ、どうしても欲しかったレコードなのだ。ところがなかなか見つからない。独ARCHIVなどというようなメジャーレーベルは、膨大なカタログ数を持っている所為で、却って発見しにくいのである。

 もちろん僕は大喜びしている。これで残りあと36。実は、今月中にもう1タイトル、手に入りそうなグワイで、先日からいっぺんに3年分(3タイトル)進んだことになるわけだ。

 次は、2014年までないかもしれないなあ。

’11/02/17 (木)

いまさらのLD


 17日の夜は、久しぶりに映像を見た。ちょっとだけ見てすぐヤメるつもりが、懐かしさも手伝ってズルズル延び、気が付いたら真夜中である。更新が遅れておりますのは、その所為でございます。

 今時なんと、LDである。往年の名機、SONY MDP-999は、今もちゃんと動くのだ。DVDが登場して14年以上、昨今の若い人に「LD」と言っても、何のことだかさっぱりワカランかもしれない。最早完全に過去の遺物である。

 映像信号もディジタルが常識なった今では、画のクオリティは言わずもがな。SPでHi-Fiを語るが如しで、まったくお話にならないレベルである。雲泥の差とは、まさにこのことだ。音は、なかなかに立派である。やや粗めだが、低域が力強く骨太な音は素晴らしい。

 まあしかし、今更LDでもないわけである。個人的な思い入れのある懐かしいソフトだから、見ていられるのだ。最新の映像ハード・ソフトでこの画だったら、僕は暴れるのである。

 アナログ映像時代は、今夏を以って真実終わります。

’11/02/16 (水)

収め処


 13日に載せたジャケットのないレコードの正体は、長岡ファンならご存知の方も多いだろう「electric phoenix」(独wergo 60094)である。既に手持ちが2枚もあったわけだが、「あげる」と言われてホイホイ貰ってしまった次第なのだ。あさましいのである。

 写真右に見えるほうが初版、左が再発バージョンである。初版はご覧の通り、ジャケット中ほどが盛大に裂けていて、セロテープで補修してある。幸い盤はきれいだが、商品としては傷物扱いで極めて安価だった。

 もう1枚買っておきたいと、後年手に入れたのが再発バージョンである。こちらは未開封新盤、ジャケットは初版とはまったく別物である。最初は同一タイトルと気が付かなかった。ゲートフォールドで意匠も美しい。

 ゲートフォールド1枚もののタイトルは、ジャケットを開いて右(裏表紙)側に盤が入っているのが通常で、左(表紙)側は口が閉じてあることが多い。少なくとも、日本盤のジャケットはほとんどのバヤイそうなっているはずだ。

 この再発バージョンでは、表紙側も口が開いているのである。外盤にはよく見られるパターンだ。つまり、2枚組ジャケットとしても充分機能するわけである。ジャケットなしの同一タイトルを貰った僕には、大変都合がよろしい。喜んで入れてみたら、誂えたように収まってしまった。

 内容同一の2枚組タイトル完成。無意味のようで、実はそうでもないのだ。再生しすぎて擦り切れてしまったら、もう1枚のほうを聴いてください。

 たぶん、その前に僕の寿命が擦り切れます。ヤッパリ無意味か。

’11/02/15 (火)

盤良し、音良し


 NMコンディションの呼び声高き「sound songs」(米JMT JMT860006)を聴いた。ゼロスタットでの静電気除去と、ベルベットダスパーで簡単な埃取りをしたのみ、いつものレコパックもどきは実施していない。

 僕の拙い写真では、質感を十全にお伝えできないのが残念だが、盤面状態は極めて良好である。これまでに「中古」として入手したレコードの中では、最高の部類に入ると思う。

 実際の再生にもまったく問題なし。S/N極めて良。これはもう新盤と言ってよい。正真正銘のNMコンディションである。レコパックもどきは不要。元々の盤質も優秀なようで、米マイナーレーベルにしては珍しい。と思ったら、プレスは西ドイツ(1985年当時)だった。もちろん、米プレスにも良いものはあるから念のため。

 内容は、打楽器とボーカルのジャズデュオ、と言うよりは、即興音楽、或いは現代音楽といった印象が強い。総じて音場感豊かで生々しく、非常にリアルである。サウンドマニアとしては大満足。しかし、音楽ファンには迂闊にお薦めできない。と思う。一般的にはゲテモノ、とゆーことに、なるのだろうなあ。

 NM状態で中古市場へ出てきた大きな理由は、それか。

’11/02/14 (月)

NMコンディション


 お菓子屋の陰謀渦巻くところの、今日という日である。当然のことながら、僕は渦中から遠く離れているから、身辺静かなものである。愚息2号、については詳しく書くと叱られそうなのでヤメておく。皆さん、如何でしたでしょうか。

 さて、7日の話題にしたレコードが、今日届いた。注文してからちょうど10日である。最も安価で簡便な発送方法を選んだわりには、速く着いた。

 ショップの評価では、ジャケット、盤ともNM(ニア・ミント)コンディション、とあった。しかしこれはなかなかのクセものである。中古盤の評価はショップによってまちまちで、あまりアテにはならないのだ。NM+++、などと最高評価を付けていながら、実際にはP(プア)盤以下であったりもするわけである。

 今回のレコードは、看板に偽りなし。ジャケットはシワ・汚れ一つなく、極めて美しい。口の部分は手が切れそうなほどエッジが立っている。盤も同様、漆黒艶々である。センターホール周りの探り傷はまったく無し。正しくNMコンディションである。

 と、まあ、見た目には大いにグッド、なわけだが、本当のところは実際に再生してみるまでわからない。どんなに美しく見えても、盛大にノイズを出すレコードも、あるのだから。

 聴くべし。

’11/02/13 (日)

ジャケットは何処へ


 一時的には猛烈に降った雪は、その後止んでしまって大したことにはならなかった。積雪5cm程度。先からに比べれば、屁みたいなものだ。ヨカッタヨカッタ。

 写真は只今レコパックもどき中の、中古盤である。昔から付き合いのあるショップで3枚買ったら、オマケに付けてくれたものだ。タダほど怖いものはない。とゆーわけでもないけれども、オマケとなるにはそれなりの理由があるのだった。

 ジャケットが、ないのである。白ジャケットすら、ない。本当に紙の内袋1枚だけ、ほとんど裸状態である。「ナンデこうなの?」と訊いたら「仕入れた時からこうだった」と。

 ジャケットのないAD、特に珍しくはない。仏HMなど、薄い紙袋に内容だけを印刷して廉価販売していた例もある。だが、このADは様子がちょっと違う。どう見ても、元々あったジャケットを、失えてしまったような感じなのである。どうやったらこーゆーふうに、なるのだろうか。すごく不思議である。

 盤の状態は悪くなく、クリーニングすればまったく問題ないと思う。僕としては、良いレコードがタダで貰えたわけだから、単純に喜ぶばかりなのだが。

 母さん、僕のあのジャケット、どうしたでせうね?

’11/02/12 (土)

雪が降る日は


 今日はひどい雪降りである。只今、どんどん積もっています。週末に珍しくオツトメはないし、こーゆー日は何処へも出かけず家に居るがよろしい。

 というわけで、久しぶりにレコパックもどきを実施する。クリーニング必須の中古盤が、溜まり始めていたのである。工作名人の友達謹製、レコパック乾燥デッキで4枚まとめて乾燥中。友達の推奨は2枚まで。昨年5月に6枚重ねを実験してみたら、それでも充分に効果があることを確認できている。4枚は、楽勝なのだ。

 クリーニングバックオーダーは残り4枚。乾燥中の裏面を含めて、あと12面のパックが必要である。以前なら大量のパック液とエラい手間がかかるところだ。自分で作れるレコパックもどきと乾燥デッキのおかげさまで、何の心配も苦労もなく作業できるのである。

 ありがたいことでございます。

’11/02/11 (金)

AS32


 AS31の注文を確定させ、念のため同じショップの総カタログページに戻ってみたれば、あっ、なんということだ、今度はAS32が新入荷しているではないか。一遍に載せてくださいよ。

 AS32。第23・第24組曲収録。これまた即買である。AS31と同じ価格だった。これも状態は良さそうで、良心的である。注文は別になってしまったけれども、送料が嵩むのはもったいないからまとめて送って欲しいと、メールしておいた。

 ASTREEのクープラン/クラブサン全曲集13タイトル中、手持ちは4タイトルになった。AS23、AS27、AS31、AS32。長岡先生推奨盤、AS29は未だ入手叶わず。まあ、仕方がないのである。縁があれば、またそのうち出会うこともできるだろう。

 稀少盤、しかも2タイトルまとめて手に入れられることを、素直に喜びましょう。

’11/02/10 (木)

AS31


 稀少盤が手に入りそうで、大いに喜んでいる。仏ASTREEレーベルのフランソワ・クープラン/クラブサン曲集13枚(AS21〜AS33)のうちの、1枚である。カタログナンバーAS31。第20・第21・第22組曲が収録されている。

 内容については昨年5月、MYUさんのお骨折りによりxrcd24で復刻された11枚組全曲集で聴いている。極めて優秀で貴重な復刻版CDセットであり、文句のあろうはずはない。けれども、アナクロアナログ(ややこしい)マニアの僕としては、オリジナルADを見つけてしまえば、やはり眤としていられないのだった。

 このシリーズのADは大変に人気があり、しかも稀少だから、一般的には高価である。のわりに、今回発見したものは比較的低価格であった。状態は悪くないようだし、何故だかわからない。中古盤の値付けは極めていい加減で、同一タイトルがA店で$100、B店では$10などということは、よくあるのだ。

 だからこそ、ショップでの中古盤漁りは、面白いのである。

’11/02/09 (水)

簡単原始的


 WE-407/23の高さ調整を容易にする方法。最も簡単で原始的なやり方に、落ち着いたのだった。

 カートリッジごとに、アームボード面からナイフエッジカバー上端までの寸法を測り、一覧表にしておく。専用定規もクソもない、フツーの金尺で測るだけだ。ナンデこんな簡単なことに気がつかなかったのか。アホ丸出しである。

 現状、HELIKONのバヤイ51.5mm。その前に付けていたAT33ML/OCCで48.9mm。今のところ判明しているのはこの2機種だけである。あとは付け替える毎に測定しメモっておけばよい、わけだが、手持ちカートリッジ全ての数値が出せるのは、何時のことになるのだろうか。

 死ぬまでに終わるかな。

’11/02/08 (火)

初期変化


 使い始めてまだ3日目の新規購入AT6209Pだが、早くも音に変化が出てきた。そんなに多くのADを聴いたわけではないのに。通電しておくだけでも、エージングは進むンだな。

 最も顕著であるのは、細かい音の再現性が向上したことである。聴感上のDレンジが広くなった。音の抜け、トランジェントも向上。ストレスのない、良い音である。たいへんヨロシイ傾向である。3日目でこうなるのならば、向後の心配は無用だと思う。

 と、大いに喜んでいるわけだが、では、このケーブルが普遍的に優れたものかどうか。それは何とも言えない。システム環境が違えば、自然結果も変わってくるだろう。殊、AD再生は、音を変える要素が無数にあり、なかなか一筋縄では語れないのである。

 だからこそ、趣味たり得るのだ。

’11/02/07 (月)

263


 前々回は2009年4月、前回は2010年3月、今回は2011年2月と、ほぼ年に1枚の割合になっている。外盤A級セレクション収録LPの、入手ペースのお話である。なんと悠長なこと。

 今回のタイトルは、第3集243番「sound songs」(米JMT JMT860006)である。米レーベルのLPだが、見つけたのはスウェーデンの中古レコードショップだ。お品代31.13USD、送料13.00USD、計44.13USD。円換算で約3,600円は、高いか安いか。僕としては、大いに喜んでいる。

 今のところ未着である。ショップのwebで1分間程度のサンプル音源が聴けた。はっきり言って、ゲテモノの類だと思う。ワケワカラン。しかし、圧縮音源、しかもPCのオモチャみたいなスピーカーで聴いても、音、音場感が優れていることの片鱗は感じられた。ちゃんと聴くのが楽しみである。

 残り37タイトル。今のペースで行けば、コンプリートまであと37年かかるわけで、僕は87歳になってしまう勘定だ。

 これぞライフワーク。とは、あまりにも格好良すぎるのである。

’11/02/06 (日)

悩み無用に


 試聴機から新品AT6209Pへ、交換を完了した。例によってアームを引き抜いての作業だが、ちょっと慣れたそうで、わりと手際良く進めることができた。僕にも一応、学習能力はあるらしい。

 試聴機に比較して、アーム側ソケットと5ピンプラグの嵌合グワイがやや甘い。個体差によるバラつきであろう。大問題ではないけれども、念のため写真の如くテフロンテープを巻いておいた。ホンの気休め程度である。

 早速幾枚かのADを試聴する。正しくAT6209Pの音である。大変ヨロシイ。ただ、やはり試聴機との違いはあって、音に少々の尖り、突っ張りを感じる。吹け上がり、音抜けももう一息。

 ナニ、新しいケーブルにはありがちなことだ。まったく問題なし。時間とともに、落ち着いて行くのは間違いないと思う。これでADプレーヤー2号のフォノケーブルは、当分の間悩まずに済むのである。

 どんどん、聴きましょう。

’11/02/05 (土)

慌てて買いました


 友達が「AT6209Pは、すでに生産完了品ではないか」という情報をくれた。早速にオーディオテクニカのwebで調べてみると、確かに「AT6209P/1.5は生産完了いたしました」とある。

 こらえらいこっちゃ。RCA-RCA仕様のR、L型5ピンプラグ仕様のPLでは、グワイが悪い。拙宅の環境では、Pでなくては使えないのである。そのうち買おう、などと悠長に構えていては遺憾。ここで買い逃したりしたら、永劫の恨みこれに如かず、である。

 慌てて先日調べておいたAmazonへ駆け込んだ。ありがたいことに、33%OFFのものが一点だけ残っている。選択の余地なし。一昨日注文し、あっという間に届いてしまった。

 紺色の箱にウヤウヤしく二重梱包され、高級感抜群である。ケーブルには珍しく1年間の保証書も備えられていて、この辺りはさすがテクニカと言うべきだ。何だかとても嬉しいのである。

 購入したからには、試聴機をご返却申し上げねばならぬ。極めて稀有で貴重な機会をお与え下さった炭山さんには、ここに改めて心からの御礼を申し上げる。本当にありがとうございました。

 さて、相当期間使い込まれた試聴機と、おろしたてサラピン機とでは、音にどれほどの違いがあるのだろうか。

 興味深いのである。

’11/02/04 (金)

シアワセな奴


 立春である。立秋、立冬は寂しいけれど、立春は向暖の期待感があって大変ヨロシイ。今日はとても好いお天気であった。皆さん、昨日は恵方巻を召し上がりましたか。元々は、関西(特に大阪周辺)に独特の風習だったそうだが。寿司屋の陰謀だ。

 AT6209Pの試聴候補カートリッジを4つも挙げながら、未だHELIKONを聴いている。好調そのもので、聴きたくなるADが次々と出てくるからである。こうなってくると、ケーブルの客観的な試聴、ではなくて、おっさんが喜んで良い音を聴いているだけだ。炭山さんに、申しわけないのである。

 尤も、僕はオーディオのプロでもなければ評論家でもない、一介のエンドユーザーに過ぎないわけだから、これでいいのだ。とも、言える。

 アホ臭くなるくらい、シアワセな奴なのだ。

’11/02/03 (木)

雪だらけの節分


 3日は節分である。ようやっと暦の上では冬が終り、立春4日から春になるわけだ。

 写真は2日午後5時40分、境内から西の空を撮ったものである。日脚も目立って延びてきた。冬至の頃からすれば、日の入りが1時間以上遅くなっている。ちょっと、嬉しい。

 2日は終日ほぼ晴天、3日はそれ以上のピーカン晴れになるという。そうなればたぶん、今年になって初めてではないか。村内はまだまだ雪だらけでモノトーン冬仕様だけれども、立春には色が出て春仕様になるかしら。

 風の匂いにわずか、春を感じる。

’11/02/02 (水)

除雪のない朝


 31日夜から1日朝にかけての冷え込みは厳しく、本堂の屋根から大きなツララが垂れ下がった。近年、珍しいことである。

 ヒジョーに寒いけれども、雪降りは一時休憩。久しぶりに朝の除雪が不要であった。新たな積雪のない朝が、こんなに素晴らしいとは。思わず朝日と青空を拝んでしまった。ありがたやありがたや。

 向後1週間ほどは、大降りはないと予報されている。間もなく節分、立春もやってくることだし、雪はこの辺で勘弁しておいてもらえると嬉しいのだが。

 そうは行かんのだろうなあ。

’11/02/01 (火)

試聴候補4機種


 1月は去ぬ、と言うことで、あっという間に2月である。先月は半分くらい寝込んでいたような気分で、なおさらに速く過ぎてしまった。何だか損したような。

 只今HELIKONで試聴中のフォノケーブル、AT6209Pである。お借りできる時間には当然限りがあるから、その間にできるだけ多くのカートリッジで聴いておきたいと思う。と言ってもあと2つか、上手く行って4つくらいだろう。

 その候補に挙げてみたのが、上の4機種である。写真奥から手前へ、MC-L1000、Eminent、PARNASSUS D.C.t、MC-Rohmann。理想的にはもっと新しいカートリッジを使うべき、だが、ないものは仕方がないのである。でき立てのホカホカ、アキュフェーズAC-5ナドがあればなあ。

 永く付き合ってきたカートリッジだからこそ、音の違いがよくわかる、とも言えるわけだ。そーゆー意味では、より正確な試聴ができる。かもしれない。

 都合のいいこと、言ってます。