タイトル | : Re: ニイニイゼミ |
投稿日 | : 2012/08/06(Mon) 00:25 |
投稿者 | : くずてつ |
> 船長、お久しぶりです。いしころこと大阪の森です。
ご無沙汰しております。
ご投稿、ありがとうございます。
> 夏まっさかりですね。
いや、本当に暑い日が続きます。
> 微妙な環境の変化の故か、はたまた生命の大きなバイオリズムの故なのか、
>人間ごときに計り知れない何かが作用しているのでしょうか。
ニイニイゼミの抜け殻をご覧になったことがおありでしょうか。
他の蝉とは違い、常に泥を被った状態です。
これは、湿り気の多い軟らかい土地を幼虫が好むからだそうで、
そのような土中を掘り進むうちに泥だらけとなるわけです。
体が小さい所為か幼虫の掘削力が弱く、そういった環境にこそ
適応してきた蝉なのだと聞きました。
したがって、保湿力の高い土地が減少傾向にあり
乾いた土地が増えつつある都市部では、
その環境に適応しきれず、数を減らしているそうです。
対してクマゼミは幼虫が実にパワフルで、
土地が少々乾いていようと固かろうと、
持ち前の強力な掘削力でぐんぐん掘り進みます。
また、そういった環境が好きなようでもあり、
当地のような山間部ではほとんど姿を見ません。
では、ニイニイゼミは都市部では生きて行けないのでしょうか。
それがそうでもないらしく、近年になって乾燥地適応型の
ニイニイゼミが発生しているという報告もあり、
都市部での生息数を徐々に回復しているとも仄聞します。
>時々、都市部を離れた場所でニイニイゼミの「あの」声にふれると、
> 子どもの頃の夏休みの日々が瞬時にフラッシュバックして来たりして、
> たまらない郷愁を感じてしまう、僕にとってはそんな、わりと大事なセミに
> なって来ているな、と、船長の日誌を見てしみじみしています。
その感慨、実によくわかります。
僕は子供時代を大阪府高槻市の都市部で過ごしましたから、
逆にクマゼミの鳴き声に郷愁を感じます。
夏休み、プールで泳いだ後、安っぽいカキ氷をほおばりながら
聴いたあの声は、如何にも「真夏」でありました。
もしかすると数年後には、クマゼミとニイニイゼミの生息域が
逆転現象を起こすかもしれません。
彼らの逞しい生命力に、期待しましょう。
> なだめたりすかしたり、時にはやりすぎて盤に傷を入れてしまったり等々、
>アナログライフをエンジョイしています。
結果はもちろん、プロセスをも楽しんでいらっしゃるご様子、
何とも嬉しいことであります。
僕もまったくご同様、汚れが酷いレコードを見ると、
見境なくクリーニングしたくなってしまいます。
何が目的なんだか、時々よく分らなくなっております。