箱船航海日誌 2012年04月

日々雑感、出来事などを思いつきに任せて綴っていこう

過去の日誌コンテンツ

’12/04/30 (月)

高精度湿度計


 デシケーター2号をより有効に、また楽しく使うために欠かせないアイテムと言えば、それは湿度計である。あるとないとで大違い。実際に使ってみれば、すぐに分ることである。

 さりとてどんなものを選べばよいのか、僕のような者はハタと困ってしまうのだった。そーゆーときは工作名人にお縋りするのである。答一発(古い)、お薦めによって写真の湿度計を設置した。

 EMPEX(エンペックス気象計株式会社)製、EX-2767。1,500円程度で買える民生・家庭用湿度計、でありながら、精度はプロ機並みという優れものである。当然だが、通常の生活空間においても、大いに推奨できるものだ。

 現在、設置から約13時間経過、庫内湿度は23〜24%を示している。2号はオートドライユニット(AC100V電源必要)付きの高級品、それを試験的に動作させての数値である。ユニットはよく働いているわけだ。大変ケッコウ。何だかとても嬉しくなってしまうのである。

 どんどん入庫させましょう。

’12/04/29 (日)

デシケーター2号


 工作名人の友達から、2台目のデシケーターをもらった。僕は心から喜んでいる。ありがとうございました。

 1台目を使い始めてからほぼ3年、デシケーターの有効さをヒジョーに強く感じている。庫内で保管している機器群は、明らかに劣化が少ないのである。これはもう見た目にもはっきりと分るほどで、湿度を低く防塵保管することの重要さを、思い知らされている。

 2台目には現状、WE-506/30の本体、周辺パーツ、針圧計、ケーブル類などを入れてあるに過ぎず、ご覧の通り空き空きである。但し、間もなく満杯になる予定。ここで保管したいものは、まだたくさんあるのだ。

 僕は幸運にも、友達の厚意によって使うことができているわけだが、オーディオファンには是非ともお薦めしたいツールである。同様のサイズで15,000円くらい、シリカゲルは500g(1,000円程度)もあれば2台をまかなえる。正体不明の高価なオーディオグッズをせっせと買い込むことを思えば、安いものだと思うが、如何でしょうか。

 一度使えば手放せません。

’12/04/28 (土)

今年も神楽がやってきた


 今日明日の2日間、当地は春祭りである。夕方になって、今年も神楽組が舞を奉納してくれた。ありがたいことである。

 愚息2号が小天狗で舞っていたのが、ついこの間のように感じられる。最後は小学6年生の時だったから、もう7年も経っているのだ。その間に小天狗のなり手はどんどん減り、昨年からは女の子の小天狗も登場した。時代の流れである。

 数は減ったがみんな元気である。一所生懸命稽古を積んだ舞を堂々と披露してくれて、僕はとても嬉しかった。仏様と神様に護られるこのお寺は、安泰なのである。

 明日は神社本殿前での舞奉納だ。がんばってな。

’12/04/27 (金)

星降る夜


 夜、外へ出てみると、なんと見事な星空である。思わず写真に撮ってみた。ご覧の通りである。補正をかなり強くかけてあるから色目が変、だが、見える星の多さはお分りいただけるだろうか。

 先日から黄砂がひどく、晴れていても風景が霞んで見えて、実に不快であった。某国のインボー、なんてゆっちゃあ遺憾な。風向きの所為かどうか、今日は久しぶりに透明感のある日で、そうなると星もきれいに見えるのである。

 年々高齢化と過疎化が進む当地である。地域の小学校は全児童数が50名を下回り、来年度からは複式学級導入も止む無しと聞く。寂れて行く一方である。このことは当地に限らず、地方ならどこでも似たようなものなのだろう。人口集中部でも、廃校になる小学校があるのだ。

 静かで、星がきれいで、四季の移ろいを身近に感じられる。トトロの風景がそのまま残っているような村であって、けれども若い世代はなかなか居付かない。そりゃそうだ、星空で腹は一杯にならないのだから。

 だが、しかし。

’12/04/26 (木)

冬物か夏物か


 毎日更新、なんてゼンゼンうそっぱちになってしまっている、昨今の航海日誌である。面目次第もないのである。

 ソメイヨシノの花が散った途端、ほとんど間を置かずに八重桜が咲き始めた、と思ったら、あっという間に満開である。今年は両者の開花間隔が、異様に短い。一気に暖かくなったからだろうか。昨日などは最高気温27℃、完全に初夏である。

 このままどんどん夏になる、わけはない。今日は一転8℃下がって19℃。通常なら充分暖かく感じるはずが、強い風の所為もあってか何やらうすら寒い日であった。明日はまた暖かくなるというから、なかなか忙しいのである。

 何を着ればよいか、困ってしまう季節。

’12/04/22 (日)

向暖


 昨日は夏日、今日の午前中は3月下旬並み。斯くも気温が乱高下されると、トランジェントが劣化した50過ぎのオッサンには、なかなか堪えるのである。

 前線が通過し終わった午後からは強風も止み、天候も回復して暖かくなった。こうでなくちゃあイケナイ。もう4月も下旬なのである。

 夜、南の空にはさそり座が見え始めた。冷たく輝くオリオン座が消え、これが昇れば夏は近い。日もずいぶん長くなったし、夏男の僕としては、とても嬉しいのである。

 向暖の季節へ期待を持ちつつ、混沌たる現状を切り抜けたい。

’12/04/21 (土)

混沌

 またまた3日間休んでしまいました。仕事の段取りが悪いところへ持ってきて、火急の要件が複数出来。何だかもう、ワケが分りません。

 この事態、来週半ばまで続くモヨウ。エラいこっちゃ。

’12/04/17 (火)

段取り悪い


 オツトメ繁忙、事務仕事山積、聴くべき(聴きたい)レコード沢山、夜の踏ん張り利かず。となると、しわ寄せは日誌の更新にかかってくるわけであります。

 と、如何にも忙しそうなふうだけれども、お宮仕えされている方々に思いを至せば、僕などずいぶん穏やかな時間を持てているのだろうと、思う。少なくとも、通勤ジゴクとは無縁である。それだけでも、たいへんありがたいことと、感謝すべきなのだ。

 であってさえ忙しく感じるのは、偏に時間を上手く使えないことが、その因なのだ。いわゆる、段取りが悪い、っちゅうヤツである。せっかちなクセに余分な動きが多い。いい加減なわりに妙なところで慎重である。超低能率スピーカーみたい。

 結果、無駄に疲れて夜眠い。遺憾なあ。

’12/04/16 (月)

幸運


 5日に載せたレコードの、クリーニングと検聴が完了した。概ね問題なし。新盤同様、とまでは行かずとも、中古盤としてはかなり良い部類に入ると思う。

 ただ、クリーニングが完了した段階では、いささかならず気懸りな傷を発見していたのである。DISC 1のB面中ほど、状態は上にご覧の通りである。

 写真では照明のグワイで白っぽく写っているから、あたかも汚れのようだが、間違いなく傷である。幅4mm、外周から内周へ向っての長さ10mmほど。肉眼視する限りにおいては、如何にも問題を起こしそうなふうに見える。

 ところが、である。実際の再生では、まったく音に出ない。針先がこの傷にさしかかったところで、そろそろ来るぞと身構えたが、何事も起きず。静かなものである。見事肩透かしを食らった感じだ。別にバチバチ言うのを期待していたわけではないから、念のため。

 理由は後から拡大視してみてわかった。傷は傷でもごく浅く表面を擦っただけで、音溝に悪さはしていなかったのである。いわゆる、良性の傷、だったわけだ。もう少しでも深かったならば、相当深刻な状態になっていたはず。幸運であった。

 見た目にはあまり良いとは言えないものの、実質これくらいの状態なら、まずまず安心して依頼主さんへお渡しできそうだ。

 ヨカッタヨカッタ。

’12/04/15 (日)

補強完了


 フタの補強はわりと上手く出来上がった。容器側との噛み合わせがやや渋くなったものの、その分箱全体としての構造強度が上がったようだ。片手で持ってもグニャグニャしない。ま、こんなものでしょう。

 写真は、フタ右下コーナー部分である。裏側で補強されてつながっているわけだが、オモテ面はこんな有様だ。他の三隅も同様である。中古盤では珍しくない状態と言える。けれども、同タイトル黒箱に比較して、傷みが激しいのは間違いないのである。

 歴代オーナーさんの扱いが乱暴だった、というよりは、おそらく白箱のリリースのほうが早い(古い)のではないかと思う。盤の状態からもそのような匂いを感じる。尤も、確かなことは何も分らないわけだが。

 音は黒箱とほとんど違いがない。ホンのわずか、白箱盤のほうが厚みに勝っているようにも感じられるけれども、気のせいか。状態は黒箱盤より悪く、ノイズが多めなのは残念である。箱同様、盤もまた歴戦の勇者なのだ。

 僕にとっては、貴重なレコードである。

’12/04/14 (土)

満開2012


 開花から4日、庭の桜が満開を迎えた。モノゴコロついてから数えれば、もう50回近く見た勘定になるわけだが、今日に至ってなお見飽きないのである。あと50回、は、もう見られない。多くても20回くらいか。

 青空に映える昼間の桜はもちろん、薄暮の頃も、また格別である。夕暮れの幽けき光に浮かぶ満開の桜を見ていると、なんとも言えず幸せな気持ちになるのだった。

 ご近所には、夜間ライトアップし夜桜を演出しているところもある。これは何だか冷たい感じがして、イマイチ好きになれない。人工光で照らしているからか知らん。やはり桜は、自然光の下でこそ、美しく見えるのではないかな。科学的根拠も何もない、自分勝手な想像だが。

 花の命は短く、我が命にも限りがある。今を満喫せねば。

’12/04/13 (金)

フタ補強


 白箱「DIE KUNST DER FUGE」(仏ERATO STU 71121)の修繕をする、と書いたのは、先月25日である。掛け声ばかりでなかなか動けず、実際の作業は19日後の今日になってしまった。

 やってみればどうと言うこともない。廃品利用のボール紙を12mm×60mmのサイズに切り、半分に折って箱のコーナーに貼り付けるだけである。歴戦の勇者であるこの箱、フチの折り返しが外へ開こうとする強いクセがついているから、クリップで止めてある。

 接着にはPVA糊を使ったけれども、両面テープと併用したほうが良かったかもしれないと、後から思った。まあ、いいや。イノチに別状ないし。

 とりあえず、フタが自然分解することは、防げるかしら。

’12/04/12 (木)

開花


 日誌を3日間休んでいるうちに、桜が咲いてしまいました。10日午後から開き始め、正確な開花は昨日、4月11日ということに、なりそうだ。昨年に遅れること3日、2001年以降では最も遅い開花になった。写真は、12日午前9時頃に撮ったものである。

 全盛期には比べるべくもないながら、花付きは比較的良いほうだと思う。加えて、今年の桜は色が濃く、香りも強いようだ。何故だかわからない。冬が厳しかった所為かな。

 当地にも、ようやく春が来た。

’12/04/08 (日)

Sorrowless tree


 写真の花の名をご存知の方は、少ないかもしれない。

 インドから東南アジアにかけて分布する、アソカノキの花である。別名アショーカジュ。漢字表記すると阿輸迦樹となる。「アショーカ」とはサンスクリット語で「無憂」(憂いがない、心配がない、不安がない)の意であることから、無憂樹(ムユウジュ)とも呼ばれる。英名ではAsoka tree、或いはSorrowless tree。ソロウレス・ツリーってえのは、なかなか良い名だと思う。

 何故この花を今日の話題に具するのか。僕とご同業ならお分かりだろう。この花は、お釈迦様の生誕に由緒深い花なのである。4月8日は、お釈迦様のお誕生日「花まつり」であります。

 お釈迦様の母上であるマーヤ夫人が、庭に咲いていたこの花に触れようとしたまさにそのとき、お釈迦様がお生まれになった。という因縁があるわけだ。それなれば、花まつりに設える「花御堂」には、ムユウジュの花を飾り付けるのが正統、と言える。

 実際にはそうなっていないことが多い、のは、かなりマニアックな花であるからだ。日本では個人的に育てている人が少なく、ほとんど植物園の温室くらいでしか見られない。元々が南方系の植物である。僕も実物は見たことがない。

 お釈迦様誕生に因縁深く、しかも「無憂」樹という名、大変おめでたい花である。12月25日に皆が挙ってクリスマス・ツリーを飾るが如く、4月8日には造花でもよいからソロウレス・ツリーを飾る。

 そんなふうには、やっぱりならんのだろうなあ。

’12/04/07 (土)

作品第2番


 愚息2号の入学式へ参式した愚妻が、帰ってきた。僕はオツトメの都合で欠礼、尤も、晴れがましい席は苦手だから、これでいいのだ。

 ピカピカのスーツに身を包み、颯爽と式に臨む愚息を見て、愚妻はご満悦の様子であった。自分の作品のように思うのだろうか。蓋し、母親というものは、父親とはまったく違った目で子を見ているように感じられる。そりゃまあ、まさに我が分身だものなあ。

 当の愚息はというと、そのような母親を疎むでもないがどちらかといえば無愛想で、早速に交友を結んだ同級生達と楽しそうにしていたという。たいへん結構である。最早成人に近い男が母親にベタベタしていたのでは、キボチ悪くて仕様がない。

 とまれ、彼の新しい学生生活は始まった。さらなる精進努力を望むのである。

’12/04/06 (金)

記録更新か


 大迷惑な爆弾低気圧と寒冷前線が通過したあとは、お約束の如く冬型気圧配置である。もう4月だというのに。例によって当地は寒い寒い雨模様である。雪でないだけマシか。

 庭の桜はご覧の通り、未だ咲かず。昨年の開花は4月8日、おそらくそれよりも遅れるだろう。日誌を書き始めた2000年からこっち、最も開花が遅かったのは2005年である。4月9日。週末も気温は上がらないと言うし、今年はどうやら最晩記録を塗り替えそうな気配である。

 なーんだか、ホンモノの春が、遠い感じ。

’12/04/05 (木)

探すを楽しむ


 以前にも話題に具したことのあるLPレコードである。「POMP & PIPES !」(米REFERENCE RECORDINGS RR-58)。2枚組である。

 僕の頭の中では、かなり新しいほうになっているタイトルだが、実はそうでもないのだった。(P)(C)1994だから、リリース以来18年も経っているわけだ。おかしいなあ、ついこの間買ったばかりだと思っていたのに。

 写真の個体は、拙宅へ時々遊びに来てくれる友達から頼まれて、このたび新たに入手したものである。これが結構なナンギであった。容易には発見できなかったのである。言うまでもないことだが、僕はそのことを厭うてなどいないから念のため。むしろ、楽しんでいるのだ。

 同レーベル異タイトルは比較的数が出ているのに、RR-58は滅多に見ない。RRがアナログレコードのリリースから撤退する寸前のものだから、プレス数が少ないのだろうか。それとも、特に人気があるのかしら。スピーカーをぶっ飛ばす(或いは、ぶっ壊す)ような、恐ろしい超低域がどっさり入っているだけに。

 先日、在米のショップで発見したときは、とても嬉しかった。僕は発見できて、お店は売れて、友達は予算ぴったりで買えて、いわゆる「ウイン・ウイン・ウイン」で万々歳。ヨカッタヨカッタ。

 ジャケットは少々擦れ気味ながらハゲチョロケでもなく、まあまあというところ。盤は埃と汚れが多め、傷も散見されるが致命的ではなさそうだ。アメリカ発の中古盤としては、良い部類に入るのではないかと思う。

 レコパック実施後、検聴する。

’12/04/04 (水)

奪い合いに、納得


 クープラン・クラブサン組曲、第14・19組曲を聴く。

 実際に再生しても、盤の状態は最高である。耳障りなノイズは一切出ない。SN抜群。よくぞここまで良い状態で残っていたものだと、感心したり喜んだり。

 僕が今さら言うまでもなく、このレコードに収録されたうちの2曲だけが、フルートとの協奏になっていて、それらがまさに白眉なのである。A面1曲目「恋のうぐいす」、これはもうなんちゅうかこの、凄い音と演奏なわけです。長岡先生をして「そのままどこか未知の世界へ誘いこまれてしまいそうな、一種の魔力を持った、名曲、名演、名録音」と言わしめただけのことはある。

 全集13枚のうち、このAS29だけがヴェルサイユ宮殿・王の第1控室で録音されている。他の12枚に比べて明らかに響きが美しく、豊かで、艶があり、独特の空気感がある。優秀録音目白押しのASTREEレーベルの中でも、突出して優れた録音だと感じた。これでは音楽ファン、オーディオマニア入り混じっての奪い合いにも、なりますわ。

 聴き終って、すぐにまた聴きたくなる。やっぱり魔力があるのかな。

’12/04/03 (火)

都市伝説


 一昨日の話題に具したレコードのプチプチノイズの原因は、やはり埃或いは汚れだったようだ。レコパック1回実施で、きれいさっぱりノイズが出なくなってしまった。これだけ静かならば、新盤と少しも違わない。ヨカッタヨカッタ。

 しかし改めて考え込んでしまうのである。ノイズを出す原因の正体は何なのか、と。中古盤とは言え基本的な保存状態はベストに近く、積年の埃であるとは考え難い。レコパックで除去できたわけだから、当然傷でもない。よくワカランのである。

 「古いLPレコードの盤面には、剥離剤や塩ビに含まれた不純物が析出してくることがある」とは、しばしば都市伝説の如く囁かれる事象である。今回は音溝を拡大視してもみたけれど、一目でそれと分るような「析出物」は認められなかった。なんだかなー。

 考えても分らんことは考えても仕方がないから、ヤメておこう。ともかく盤がきれいになって、音も良くなったのだから、それを素直に喜びましょう。

 ノイズが激減したLPレコードの音は、CDを鎧袖一触。

’12/04/02 (月)

AS29


 仏ASTREEレーベルのクープラン・クラブサン曲全集(カタログナンバー AS21〜AS33)のコンプリートが、ようやくにして叶った。最後に残っていたAS29(第14組曲、第19組曲)が、入手できたのである。

 長岡先生が外盤A級セレクション第2集(110番)で紹介された時点で、既に廃盤であったこのタイトル、今に至っては極め付きの入手困難盤である。遠目にはジャケットの絵がAS26とそっくりで、実は一度間違えて買ったこともある。大マヌケである。それだけに、感慨も一入。

 ジャケット、盤とも極めて状態が良く、MINTクラスである。特に盤は、おそらく開封新盤ではないかと思われるほどの美しいものだった。光に翳したりルーペで検分したり、再生に具した形跡を認められない。少なくともほとんど聴かれていないことは、間違いないと思う。

 とは言っても(P)1980の、古いレコードである。昨日書いたような例もままあるわけだから、ここは大事をとってレコパックを実施する。埃を巻き込み音溝を傷めてしまっては、元も子もないのだ。

 アナログレコードで聴く第14・19組曲。うれしいなあ。

’12/04/01 (日)

粛々とレコパック


 2月3月の日誌更新状況は60日で22休と、惨憺たるものであった。不格好を承知で言い訳をすれば、2月は除雪、3月は除雪バテ、っちゅうことなのだ。4月はいよいよ暖かくなるだろうから、少しは元気に行きたいところである。

 さて、Carl Davis / GLENLIVET Fireworks Musicである。純然たる中古だが、目視する限りにおいては大変きれいな盤である。埃も少ない。ので、今回はまずレコパック無しで試聴してみることにした。

 CDより良いはず、という予想は、妄想ではなかったようだ。CDに聴いた突っ張り感は皆無、シャープでクールで、しかもしなやかさと伸びのあるスバラシイ音である。音場感もより深く豊かで、響きに透明感がある。ヤッパリ僕は、アナログレコードのほうが好きだなあ。

 その点では大満足、だが、一見きれいな盤であって、実際に聴いてみるとノイズが多めなのである。盤面をルーペやDigi Scopeなどで拡大視すると、音溝の奥に何某かの埃、或いは汚れと思われるものが残っている。正体が何であるかはわからない。少なくとも、ダスパーでは除去し切れないものであることだけは確かなようだ。

 このようなケースはよくあることで、特に驚くにはあたらない。僕としては粛々とレコパックするだけである。只今実施中。

 結局は、コレのお世話になるのである。