箱船航海日誌 2012年02月

日々雑感、出来事などを思いつきに任せて綴っていこう

過去の日誌コンテンツ

’12/02/20 (月)

injury


 境内がこのようなことになるのも、いよいよ終わりそうなグワイである。ああ、ヤレヤレ。但し、これは僕の勝手な予測であって、実際にはどーなるかわからない。3月に入っての大雪も、ままあるのだから。

 運動不足・メタボ解消に役立った、という意味では大変ケッコウな除雪作業であった。しかし、デメリットもある。左肘を、見事に傷めてしまいました。今月初めから、腕を一杯に伸ばしたりコブシを握ったりすると、肘に激しい痛みが走る状態が続いている。ユーリナンコツかな。ンなわけないか。

 お医者様は「安静にしていれば治る」とおっしゃった。お見立て通りにしていたら雪に取り殺されるから、そうも行かない。ここしばらくは作業OFF、でも、ちっとも良くならずで困っている。尤も、利き腕ではないのは、幸いである。

 もう若くないさと、妻に言い訳したね。

’12/02/19 (日)

4回目の交換


 6年周期といえば、これもそうである。箱船玄関灯の蛍光管。18年3ヶ月の間で3本消費し、今回が4回目の交換である。前回交換(2006年11月23日)の折にも書いたが、おそるべき長寿命と言える。実買1,093円だったから、年あたり182円、日割りにすればちょうど50銭である。ハイCPだ。もちろん、電気料金は別でのお話。

 定格寿命6,000時間、ちゅうことは、6年(2,190日)で割って1日あたり約2.74時間の点灯で寿命が尽きる勘定になる。そんなバカな。実際には、少なく見ても1日あたり8時間は点灯させているはず。時々消し忘れて24時間以上点いていることもある。

 定格表示には、相当な余裕を持たせてあるようだ。栄光のMADE IN JAPAN。さすが電球の松下、イヤ、今はパナソニックか。

 この管は、僕の出身地で製造されている。大阪府高槻市幸町。国道171号線沿いに大きな工場があり、小学生の時だったか見学に行ったこともある。「幸町」の名は、言わずと知れた創業者・松下幸之助の「幸」の字を冠しているわけである。

 パナの白物はあまり好きではないけれども、こーゆーものはたいへんよく出来ていると思う。パナボールの寿命も驚異的だし。

 Technicsブランドのオーディオ製品も、優秀だったのになあ。

’12/02/18 (土)

6年周期

 日誌の日付は18日、でありながら、実際には28日である。夏休みの日誌化しております。誠にお恥ずかしい限り。

 その28日、アクセス数が2,000,000に到達した。僕にとってはモノスゴイ数字であって、俄かには信じ難いのである。公開以来、ご閲覧いただいてきた皆様方のおかげさまである。心から御礼申し上げたい。本当に、ありがとうございます。

 100万アクセスに達したのが2006年9月だったから、ほぼ6年周期である。ちゅうことは、1000万アクセスまでには60年を要するわけで、実現は絶対不可能。僕は99歳になってしまいます。向後どこまで行けるか、ともかくも一日一日を積んで行きたいと思うのである。

 今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

’12/02/17 (金)

見た目NM実はP


 異音の原因は、やはり盤にあった。一見正常なようで、実は大きな問題を抱えたレコードだったのである。

 このレコードの主役であるユーフォニウムに、チリチリとしたノイズが継続的に纏わり付くのだ。しかもそれが演奏の強弱、音程の高低によって変調されるものだから、尚更耳障りである。念のため、レコパックを3回実施してみたが、改善されなかった。汚れの所為ではないのである。

 では、何故か。考えられるのは、前オーナー(または前々オーナー)のハンドリングの悪さである。極端に磨耗したスタイラスで再生し音溝を削ってしまったか、或いはクリーニング不充分のまま埃を巻き込む再生を日常的に続けていたか。いずれにしても、音溝がひどく傷んでいることは間違いないようだ。

 このようになってしまったレコードは、最早復元不可能である。覆水盆に返らず。このバヤイ、削溝盤に返らず、と言うべきか。残念である。モノスゴイ優秀録音、とは言えないけれども、音に独特の柔らかさと暖かな雰囲気があり、なかなか良いレコードなのに。

 中古盤には、こーゆーこともままある、のだ。

’12/02/16 (木)

少々トラブル

 昨日からのレコードを聴き始めて、少々トラブル発生。録音が悪い、などではなく明らかに異常な音である。何に起因するものか、只今調査中。感じとしては、装置ではなく盤、のような気がする。

 そうであってほしいし、そうでなければ困るのである。

’12/02/15 (水)

旧タイプ


 「Lyndon Baglin / Showcase for the Euphonium」(英SAYDISC SDL 269)のセンターレーベルである。僕がこれまでに見慣れてきたディザインはこちら、それとはずいぶんと趣を異にする。そもそも、ロゴマークからしてゼンゼン違うのである。

 いつ頃から変更になったのか、寡聞にして不知である。勝手な想像をすれば、レコードナンバー300番台から変わった、とか、ディジタル録音になったのを機に変更した、とか、或いはCD時代になって変わった、とか。いずれにしても上の如きディザインが、旧タイプであることは確かなようだ。

 ところで試聴は。寒さの所為でレコパックが乾きません。生乾きでむりやり剥したら、膜がちぎれて残ってもう1回、になってしまうから、おとなしく乾燥を待つのである。

 明日は聴ける、かな。

’12/02/14 (火)

別タイトル


 今のところどーやっても発見できないA級盤10枚の内に、第3集283番「Lyndon Baglin's Best of Brass」(英SAYDISC SDL 347)がある。レーベル名、演奏者名、タイトル、レコード番号、発売年、国籍など、考えつく限りのキーワードで検索するも、ヒットせず。CD(CD-SDL 347)は幾らも見つかるンだが。

 ならば同レーベル内に同じ演奏者の別タイトルは存在しないのだろうかと、これまたあれこれ検索してみると、1タイトルだけヒットした。「Lyndon Baglin / Showcase for the Euphonium」(SDL 269)。直訳すると「ユーフォニウムのための陳列棚」、ちょっと捻って「ユーフォニウムの試演会」みたいな感じか。

 (P)1975と、古いレコードである。録音データの記載なし。おそらくアナログ録音だろう。「Best of Brass」は(P)1985のディジタル録音である。両者に共通するのは演奏者だけ、音についてはまったく不明である。比較的ハズレの少ないSAYDISCとは言え、こればかりは聴いてみるまで何とも言えない。

 裏ジャケットの解説に拠ればこの時点であと2タイトル、Lyndon Baglinのレコードがあるようだ。本命はもちろんSDL 347だが、それらも是非聴いてみたいものである。

 レコパック完了次第、試聴する。

’12/02/13 (月)

拡張工事


 雪のため、通常の半分くらいに狭まっていた通路を除雪する。通路左側10mくらいやったところで、息切れ状態。ああしんど。これはもう拡張工事である。

 右側もやればいいのだが、こちら側は危険が多い。軒下に近く、落雪をまともに食らう恐れがある。本堂屋根の雪が一気にナダレを起こした時その直下にいたら、タダゴトでは済まないだろう。ほぼ間違いなく、死ぬのである。

 今冬は、そのような事故をしばしば耳にする。どこへ行ったかと探したら、雪に潰されていた。他人事ではないのだ。

 腰痛くらいで済めば、万々歳。

’12/02/12 (日)

減らない


 相変わらず夜な夜なレコード検索を続けている。けれども、A級盤残り10タイトルは、まったく数が減っていない。ものの見事に、ピタッと止まってしまった。考えてみればそれも当然である。世の中無数にあるレコードの中から、10タイトルだけを指定して探しているのだから。しかし、ホントに、ないな。

 上の画像は、そのようなレコードのうちの1枚である。ジャケット写真だけは参考資料としてずいぶん前から持っている。肝心の実物が、ない。レコード番号で6番違いとか4番違いとか、そーゆーのは持っているのだ。当らずと言えども遠からず。このバヤイ、当っていなければ何の意味もないのである。

 諦めず、ヒタスラ探すしか、ありません。

’12/02/11 (土)

除雪、というより穴掘り


 久しぶりに、ちょびっとだけ晴れ間が見える。このスキに、やり残した除雪を進めることにする。降っていても止んでいても、結局除雪ばかりしているわけだ。

 写真は、石段参道から本堂正面へ続く通路である。ご覧のとおり、雪だらけ。この雪、どなたか要りませんか。発泡スチロールの箱に詰めて送ります。何に使うのだ。

 最も深いところで150cm近くある。除雪というよりは、穴掘り土方作業に近い。旧雪と新雪が層をなしているのがお分かりだろうか。不二家のケーキにこんなのがあったな。新雪は比較的軽いけれども、下層の旧雪はヒジョーに重い。元々1mくらいあったヤツが上層の雪の重みで圧縮され、50cmくらいになっているわけだから、重いのは当然。除雪スコップ1杯で10Kg以上ありそうだ。

 幅3m、長さ10m程度進むのに3時間以上かかってしまった。これはなかなかの運動量であって、この意味では大変に健康的である。但し、腰痛い。

 あとどれだけ運動できるンだろう。

’12/02/10 (金)

救いもある

 2月に入ってからは、1月以上に晴れる日が少なくなっている。感覚的には、1日も晴れていないのではないかと思われるほどである。ああ、憂鬱だ。

 ただ、救いがないわけでもない。時々顔を出す御日様を見ると、随分と南中高度が上がっていることに気がつく。除雪した後に降った数cm程度の雪ならば、1時間ほどの日照で消えてしまうのである。春の兆し皆無とは言えども、確かに立春は過ぎているのだ。

 積雪は、再び1mを超えた。

’12/02/09 (木)

また大雪


 毎度毎度同じような写真、どうかご勘弁願いたいのである。今夜も例によって、ひどい雪である。ここ数年、大雪になるのは12月から1月にかけてが中心で、2月に入るとぴたりと降り止むことが多かった。だが、今年は様子が違う。

 今週、来週、再来週と、大雪の山が予想されている。夜明けは早く、夕暮れは遅くなりはしたけれども、春来の気配は皆無である。春の「は」の字もない感じ。

 こんなに長い冬になるとは。

’12/02/08 (水)

超お買い得


 友達からの依頼に応じ、海外ショップで購入したA級盤である。「SERENATA / I SALONISTI」(独harmonia mundi 1C 067 1999951)。(P)1983。外盤A級セレクション第2集143番に選ばれている。

 僕は20年ほど前、京都のレコードショップで新盤を買っている。当時はまだフツーに買えたのである。2,000円くらいだったと思う。これまたごくフツーの値である。

 今回のものは純然たる中古盤、というのがショップの説明であった。状態は並だが、値は並ではない。円換算で約700円。極めて安い、というべきだが、お買い得かどうかは、実際に検盤してからでないと判断できない。この辺りが中古盤の怖いところだ。

 大当りであった。ジャケット、盤とも並を遥かに上回り、M(ミント)でも充分通りそうな状態である。傷も汚れもほとんどなく、レコパックなしで再生してオールグリーン。これなら超お買い得だ。友達も喜んでくれるだろう。

 未入手の10タイトルが、こんなふうであれば言うことないンだけれども。

’12/02/07 (火)

デコボコな道で厳しい


 寒冷時に起る針飛びトラブルの原因、カートリッジだけに責任をおっ被せてしまっては少々気の毒である。アームの挙動も気温に左右されるだろうし、特に盤の状態は大いに関係していると考えられる。

 写真はレコードラックである。この画からお分りいただけるだろうか、レコードは比較的キツめに収納してある。冬、暖房中にこの状態からある1枚を引っこ抜きジャケットから盤を取り出すと、盤面がうっすらと結露するのである。曇りは30秒ほどで消えてしまうから、一応の再生に支障は出ない。つまり、それほどに盤が冷えているのだ。

 いくら部屋を暖めても、ラックに詰め込まれたレコードの芯までは、とても暖まらない。冷えて硬くなった塩ビ盤の上を、同様に冷えて硬くなったダンパーのカートリッジが走る。固く締まったデコボコ道を、サスペンションのぶっ壊れた車で走るようなものだ。そりゃあ針も飛びますわ。

 温めねばならないのはカートリッジのみならず。聴く前数時間かけて盤も温める。当然、盤を替えるたびに暖気必要。こんなことでは1日1枚も聴けないのである。

 オーディオになりませんな。

’12/02/06 (月)

渇望、青空


 雪は一旦小休止だそうで、と言ってお天気が好いわけでもない。雪の代わりに冷たい雨が降っている。

 鈍色の空を仰いで思う。この冬の青空は、数えるほどしか見ていないなあ、と。写真のような季節が、本当に来るのだろうか。

 馬鹿げたことを考えずにいられない、憂鬱な冬の一日。

’12/02/05 (日)

回復


 スタイラスカバーを付け裏返し、さらに2時間程度両面じっくり温めたうえ、先日針飛びトラブルが出たレコードを試聴した。

 原始的方法大成功である。まったく問題なくトレースする。やはり低温が原因だったのである。リクツでは充分に分っていたつもりだが、現象がこれほど明らかに出てくると、ある意味感心してしまうのだった。

 と、喜んでばかりもいられない。

 今冬が特に寒いこと、それに加えてカートリッジの経年劣化も原因の一つと考えるべきだろう。中古で入手したPARNASSUS D.C.tはもちろん、Eminentもすでに8年が経とうとしているのだ。温めてやれば音に問題はない、どころか素晴らしいパフォーマンスを見せるから、今すぐダメになるものではないと思う。が、そう遠くない将来、後継ぎが必要になることは間違いないのである。

 エラいこっちゃなあ。

’12/02/04 (土)

原始的方法


 実験的に「原始的で褒められない」方法でカートリッジを暖めてみる。

 パワーアンプ P-700の天板上である。真夏ならば相当に熱くなるところだが、今はほんのりと温かい程度である。尤も、それくらいでなければ危なくて遺憾。こんなことはできないわけだ。

 どの程度暖めればよいのか。明確な基準などあるわけもないから、ここは勘で行くしかない。触ってみて「冷たっ!」と感じず、しかも熱くない、くらい。極めていい加減である。全体が一様に暖まるとは考え難いから、どの辺りを触って判断するかも、問題だ。

 現在、開始から2時間ほど経ったところ、シェル部分が何となく暖まったか、という感じ。おそらくカートリッジ本体(特にサスペンション部)は未だ不充分ではないかと、思う。あと2時間くらいは必要かもしれない。

 効果は出るのだろうか。

’12/02/03 (金)

災害に

 北陸、東北地方ほどではないけれども、当地でも今回はタダの大雪に止まらず、災害になってしまったようだ。町には「雪害対策本部」が設置されたという。おそらく何十年ぶりではないか。

 公道の除雪は降り続く雪に追い付けず、予算計上されていた公的費用も底をついたらしい。補正予算を組んで何とか対応するそうだが、これだけ降れば致し方なしだろう。お金がないから除雪ヤメます。そんなことされたら死んでしまうのだ。

 今日も青空見えず。

’12/02/02 (木)

過去最悪

 2日は、過去最悪の雪降りであった。

 オツトメの都合上、朝5時から除雪作業を開始した。その時点で20cmの積雪あり。それだけなら特に驚かない。問題は、降り方である。僕はもう死ぬかと思いました。

 大規模な火災時に起こる「火焔旋風」という恐ろしい現象があるが、あれは正に「雪旋風」であった。雪の塊が旋風になり、ウナリを上げてぶっ飛んでくるのである。吹雪なんていうような悠長なものではない。10cm先が見えない。体が風に持って行かれる。除雪した尻から見る見るうちに雪が積る。異常、と言うよりは異様な光景であった。

 午前6時から11時までの5時間で、80cm以上の積雪を見た。こんなことは初めてである。少々の雪には驚かず、都市機能も保たれるはずの当地でも、さすがに機能停止。その中を無理矢理オツトメに出かけたら、帰り道で遭難しそうになった。へえ、そうなんだ。シャレているバヤイではないのである。

 除雪にヒッシで、写真を撮る余裕もなし。雪は、怖い。

’12/02/01 (水)

寒い


 拙日誌では、やっとのことで2月である。どうもヒドイ天候の日が多すぎて、ちっとも気分が高揚しない。オーディオはインドア趣味と言えども、そこはニンゲンだからお天気にも左右されるのである。

 今冬は寒さもとりわけ厳しくて、室温を上げるのが例年にも増して難しくなっている。ちゅうことはつまり、アナログレコード再生には極めて条件が悪いわけである。

 先日、室温18℃になるまでガマンして聴き始めたら、何でもない盤の何でもないところで針飛びが起きてビックリ。ダンパーが冷えて硬くなり、トレース能が低下していたのだろう。室内の空気は18℃に達していても、カートリッジそのものは暖まり切らないのである。なにしろ暖めスタート温度が6℃〜7℃なのだ。

 解決方法。聴く前1時間くらい、アームから外しパワーアンプの天板付近に置いて暖めておく。何だか原始的である。あまり褒められたやり方ではないな。保管庫であるデシケーター内にヒーターを入れ、定温化を図る。これはなかなか格好よい方法、だが、ヒーターは何を使うのか。超小型で、温度調整可能で、入手容易で安価。そんなもんがあるのかな。

 あまり無理せず、春が来るまではCD中心に聴けばよいのだ。