箱船航海日誌 2011年01月

日々雑感、出来事などを思いつきに任せて綴っていこう

過去の日誌コンテンツ

’11/01/31 (月)

ニュートラル


 AT6209Pで聴くHELIKONの音は、素晴らしいものであった。

 音と音場の深みが増し、実在感がぐんと向上する。音と音の間に漂う空気感に大きな余裕が生れ、まさにリアルそのものだ。全ての音が艶々と美しく輝き、瑞々しく生き生きと鳴りまくる。HELIKONは7060でも聴いているけれども、このような音には、ならなかった。

 良い意味でニュートラルサウンドを実現するケーブルなのだろうと、思う。何も引かず、何も足さない。装置の能力そのままの音を、そのまま出すだけ、という印象である。

 だから今回のカートリッジ交換も、AT33ML/OCCとHELIKONの能力差が、そのままモロに出てしまった感じだ。33に感じたもどかしさは雲散霧消、音の制限枠が一気に外されたような爽快感がある。聴いていて何のストレスもない。高価なカートリッジには、それだけの理由と説得力があるのだ。

 AT6209P、導入確定、かな。

’11/01/30 (日)

記録を狙え


 当って欲しいと外れ、外れて欲しいと当る。天気予報とは大概そーゆーものである。これもマーフィーの法則か。

 昨晩から、また新たな積雪あり。+20cmで累積140cmに達した。今夜も盛大に降るという。もういいや。どんどん降れ。降って積もって、積雪新記録を狙おう。

 僕の知る限りでは、昭和38年(1963)、昭和59年(1984)、平成18年(2006)に200cm級の記録がある。すべて1月〜2月の記録である。凡そ20年に一度、豪雪になっているわけだ。今年は周期が狂っているから、記録更新の可能性大、ではないかな。

 通常、雪本番はこれからなのだから。

’11/01/29 (土)

もう充分です


 1月になってからの当地における日照時間は、例年の1/4に満たないそうだ。実際、ほとんど青空を見ていないような気がする。毎日毎日灰色お天気ばかり。ヒドイ話である。

 写真は本当に久しぶり、ホンの僅かの間、雲の切れ間から見えた青空である。せめて1日、それが無理なら半日でも晴れてくれれば、除雪の手間が大幅に軽減されるのだが。どうやらダメなようで、このあとはまた大雪になるらしい。もう、充分大雪だケド。

 境内でも、120cmを超えた。

’11/01/28 (金)

HELIKON


 カートリッジを交換する。何を持って来ようかしばらく思案し、どのようなソースにも破綻せず、しかもジャンルの守備範囲が広いHELIKONに決めた。比較的新しい、ということもある。尤も、間もなく「KLEOS」なる後継機種が、リリースされようとしているそうだが。

 WE-407/23の調整で、最も手間がかかるのはラテラルバランスである。適当に合わせておいても大きな問題は出ないのだが、同じ試聴するならきちんとやりたい。ベースから抜いて鉛直に構えて、ヒジョーに緊張する作業だが、無事に完了できた。ああ、怖かった。

 AT6209Pでは、どんな音になるかしら。

’11/01/27 (木)

格闘


 ビョーキで寝ている間も、その後も、今も、今年の雪は順調(?)に降り続き、とうとうご覧のようなことに、なってしまった。2日の写真と見比べてみてください。

 年末からの累積で、1mを超えている。公式には114cmの積雪だそうだ。5年ぶりである。通路脇に積み上げた雪は僕の背丈を上回るほどで、いよいよ除雪作業が困難になってきた。毎朝晩、雪と格闘している。

 2005-2006年の冬と同様、こうなると単なる大雪ではなく、立派な雪害である。当地などはまだ1m程度だが、新潟県魚沼市では3mを超えていると仄聞する。命に関る大雪である。

 週末は、またまた強烈な寒波がやってくるらしい。もう要らんケド。

’11/01/26 (水)

貫禄負け


 ヘッドアンプC-17の音は、やはり鮮烈である。AT6209Pを使ったバヤイ、その特長がなお一層明確になる感じだ。本質的にクセのないケーブルなのだろうと思う。

 HX-10000は、言うまでもなく素晴らしいアンプである。しかし、殊、瞬発力と細かな音の再現性という点においては、C-17+C-280Vイコライザーの組み合わせに一歩も二歩も譲るを否めない。一瞬の間もおかず、ハイスピードで音が部屋中に散乱する様は圧巻である。このヘッドアンプは、本当に素晴らしい。

 ただ、カートリッジが貫禄負けしている印象が非常に強い。何だかもどかしいのである。そこでもう一歩踏み込め、と叫びたくなるような。HX-10000で聴いている時には感じなかったことだ。この辺りが太古カートリッジAT33ML/OCCの限界か、或いは単にマッチングの問題か。

 やはりカートリッジを交換し、さらに試聴せねば遺憾のである。

’11/01/25 (火)

恐縮至極


 炭山さんからメールをいただいた。下記の如くである。


 『フォノケーブルはそれほどたくさん聴いているわけではないが、その中でもゾノトーン7NTW-7060 GrandioとオーディオテクニカAT6209は、絶対的な性能の高さに加えて価格と音質のバランスも良く、安心して友人に薦められる製品だと思っている。

 しかし、畏友・くずてつ船長宅のシステムでは、ゾノトーンがもうひとつうまくマッチングしていないようではないか。それならば、テクニカはどうだろうと興味を引く。

 確かに、この両者はびっくりするくらい表現の方向が違う。わが家では日ごろゾノトーンにリファレンスを任せているが、私自身もかねてより自宅システムでテクニカも使ってみたいと思っていた。AT6209は私自身、雑誌社のリファレンス・システムでしか聴いたことがなかったからだ。

 このたび、ちょっとしたついでがあってオーディオテクニカにAT6209の貸し出しを依頼することができた。さらに、「友人に又貸ししてもよいか?」という無理な頼みにも快く応じてくれた同社に感謝したい。また、年末年始の忙しい時期、お体の悪い時に無理をお願いしてリポートいただいたくずてつ船長にも心より感謝申し上げる次第だ。』



 まったく以って恐縮至極、御礼申し上げねばならないのは、僕のほうである。一介のエンドユーザーに過ぎず、況してや地方在住の身、ケーブル試聴の機会など滅多に恵まれるものではないのだ。ありがとうございます。

 さて、HX-10000に替えてヘッドアンプC-17からC-280Vフォノイコライザーへ繋ぎ、さらに試聴を続ける。カートリッジはそのまま、AT33ML/OCCである。これも後日、然るべきものに替える予定。

 この音、極めて鮮烈、強烈であった。

’11/01/24 (月)

極めて優秀


 フォノケーブル換装完了。急角度に曲がるセッティングは本意ではないのだが、このバヤイ致し方なし。でっかいアームスタビライザーを使えば、こーゆーデメリットもあるわけだ。

 アーム側5ピンジャックとの嵌合は、渋すぎず緩すぎず、ちょうど好い加減である。但し、このコネクターの常としてガタ皆無、とは行かない。どうにも基本的にグワイの良くない接続端子なのである。アンプへ繋ぐピンプラグは文句なし。カッチリ決まって信頼感抜群である。

 AT6209Pは、極めて優秀である。個人的にはZonotone 7NTW-7060 Grandioに圧勝、と感じた。音の形がまったく違うのである。

 全域に渡って音の陰影が深く、大変鮮明。どの帯域にもクセがなく、それでいて力感がある。特に中低域の充実感が素晴らしい。高域の切れと繊細感も抜群で、7060に感じられた暗さ、素っ気無さはまったくない。音が生きている。SAEC CX-5006(A)の低域を強化し、レンジ全体を拡大したような音である。明るく男性的な音は、僕の好みにピッタリだ。

 AT-OC9/IIIもそうだったが、永くアナログに携わっているオーディオテクニカの底力、老獪な上手さ、みたいなものを強く感じた。流石、と言うほかないのである。

 これは良いフォノケーブルだ。試聴の機会を与えてくださった炭山さんには、心から御礼を申し上げねばならない。ありがとうございます。

 今後は他のカートリッジ、ヘッドアンプC-17でも試聴してみたいと思う。

’11/01/23 (日)

気力回復


 ようやくにしてオーディオしようという元気が出始めて、我がことながら安心している。ヤッパリ健康は大切です。健全なオーディオは健全な身体に宿る。

 炭山さんからお借りしているところのフォノケーブル、オーディオテクニカ AT6209Pである。巣から顔を出したアナゴ、みたいになっている。ここまでやるだけで大苦行、病上がりにはキツかった。太く硬いがしなやかさがあるから、楽に取り回せるかと思ったら大違いである。

 とまれ、ここまで来ればあとはアームに繋ぐだけ。未だ音は聴けていないけれども、何となく良い音が出そうな予感はある。

 楽しみだ。

’11/01/22 (土)

A型でした


 9日間のご無沙汰でございました。その間、何をしておりましたかと申しますと、写真の薬を飲みながら完全に寝付いておりました。

 A型インフルエンザである。14日金曜日の夜からケホケホ咳が出始め、土曜日午後から発熱、そのあとは猛烈な体の痛みと40℃を超える熱で、いやもう本当に死ぬかと思いました。インフルエンザに罹るのは6年ぶりだが、前回より何倍もシンドく、回復にも時間がかかった。歳は取りたくないのである。

 日誌の連続更新記録はあっけなく途切れてしまったけれども、まあ、仕方がないのである。死ななかっただけヨカッタと、喜びましょう。

 大流行が始まっているという。皆さん、くれぐれもご自愛ください。

’11/01/13 (木)

難儀調整


 ADプレーヤー2号のバヤイ、フォノケーブルを交換しようとするとベースからアーム本体を引き抜かねばならない。アーム裏側の空間が狭い、アームコネクター部がスタビライザーの奥に引っ込んでいる、などがその理由である。

 写真はWE-407/23のアームベース部である。キャップスクリューを緩め、アーム基部を上方へ引き抜くわけである。ベースの穴とアーム基部の嵌合グワイは極めて精巧で、ガタは皆無である。僅かな傾きも受け付けない。下手に斜めに挿し込んだりすればガチリと噛んでしまって、文字通り抜き差しならなくなるおそれもある。

 この構造は、同時にアーム高さ調整機能も担っている。一旦抜くと、それまでの調整はリセットされてしまうわけだ。それなれば、再度調整すりゃいいじゃないか。その通りなのだが、これがまたなかなかにナンギなのである。

 何らかの形で高さデータをメモっておき、事後、調整一発完了できないものか、現在思案中である。アームの何処か一点を基準点と定め、アームボードからの高さを測る、というのも、一つの手かと思う。

 そのためだけの、専用定規でも作ろうかな。

’11/01/12 (水)

なかなか聴けない


 炭山アキラ氏のご厚意とお骨折りにより、お借りすることができたフォノケーブルである。オーディオテクニカ AT6209P。1.5m/38,500円。高級ケーブルである。

 ケーブル外径は1本部、2本部とも10mmφもあり、感触は硬いがしなやかさがあり、取り回しは楽そうだ。RCAピンプラグ、5ピンプラグとも大変ソリッドで頑丈、高級感抜群である。5ピンプラグの絶縁体にはテフロン樹脂が奢られている。アース線のYラグも厚く大型、非常に使いやすそうだ。実測重量408g。一般的なフォノケーブルに比較すると、突出して重い。

 芯線は、金クラッド+OFC、と説明されている。「金クラッド」とは「OFCに金コートをした後、外周を加圧して金の密着度を上げた線材」だそうで、手のかかった金メッキOFC線、というところか。導体断面積は1.27sqというから、フォノケーブルとしてはかなり太いほうになると思う。

 これが届いたのは、昨年末12月30日である。年末年始はやたらと忙しくて聴けず、その後は大雪の除雪に追われ、夜になるとグニャグニャで聴けず。週末に向ってはさらなる大雪になるそうだし、ああ、困った困った。

 炭山さん、申しわけございません。

’11/01/11 (火)

大名跡


 昨日今日と、ディジタルデータみたいな日付が続くけれども、僕がやっていることは毎日アナログである。

 AT33ML/OCCは快調にADを再生している。未だ生硬さはあるものの、少しばかり目が覚めてきたようだ。昨日に比べると、音に艶と伸びやかさが出てきた。

 このモデルは、美音系カートリッジだと思う。オーソドックスなHi-Fiサウンド、というにはやや演出が利いている感じ。実に上手いお化粧グワイであって、特に中高域の艶と輝きには、思わず聴き惚れてしまうほどの魅力がある。

 ただ、ギョッとするような生々しさ、或いは恐怖感を抱かせるようなド迫力、といったものを求めるムキには、ちょっと方向がチガウかな、と。

 僕はこれまでにAT33シリーズを5機種聴いている。ML、ML/OCC、VTG、PTG、R。それぞれに個性ある良いカートリッジだと感じた一方で、「美音系」という共通したイメージを持ったのも、事実であった。もちろん、あくまでも個人的な印象である。

 シリーズ最新モデル、PTG IIは未だ試聴の機会に恵まれない。信頼のおける友達からの情報によると、OC9/IIIに聴かれる男性的ブライトサウンドとは、やや趣を異にするようである。やはり僕が聴くと、どこかに「美音系」の片鱗を感じるのだろうか。

 それにしてもこのシリーズの歴史は永い。超ベストセラー33E(1981)から今年でちょうど30年、今や国産MCカートリッジの大名跡である。

 テクニカさんは、偉い。

’11/01/10 (月)

大丈夫だった


 AT-637でスタイラスをクリーニングし、端子を磨いてWE-407/23に取り付けたAT33ML/OCCである。試聴、というよりは正常に動作するかどうか、検分するような気持ちで第一音を待つ。

 大丈夫であった。両チャンネルともちゃんと鳴っている。妙な歪みや雑音もなく、極めて正常な音である。どこにも不グワイはなさそうだ。ヨカッタヨカッタ。

 とてもきれいな音である。明るく輝かしく、美しい。ボーカルの通りがよく、輪郭鮮明。どちらかと言えば中高域のエネルギーが強めで、低域の厚み、力強さがやや足りない印象はある。高域はよく伸びて繊細感抜群。ただ、僕の好みからすると少しばかり柔らかめに感じられる。

 永い永い休眠から目覚めて直後の音としては、たいへん立派である。ムカシ聴いた音よりもずっと良いような気がするのは、周辺環境のグレードが上がっているからか。向後頻繁に使って行けば、なお良くなることは確実だと思う。

 盤面を走る姿を見ていて、改めて気付いたことがある。シェル、リード線、指かけと、カートリッジ以外の重要パーツはすべて、友達の手作りなのである。何というありがたいことだろうか。きちんと使わねばバチが当たるのである。

 さらに試聴を続けたい。

’11/01/09 (日)

大丈夫か


 AT33ML/OCC+V24C SiCシェルの総重量はご覧の通り、30.68gである。かなりのヘビー級だ。コネクターにアルミ製(推奨はSUS製)を、固定ネジにβチタン合金製を具し軽量化を図ってなお、この重量である。

 EPA-100MkIIでは大変苦しい。おそらくゼロバランスが取れないと思う。仮に取れたとしても、実際の使用ではデメリットがメリットを上回ってしまうだろう。WE-407/23なら楽勝、とまでは行かずとも、なんとか適合範囲内で問題なく使える。PARNASSUS D.C.t+ULS-3X(セラミックスペーサー付き)よりは軽いからである。

 どんな音が出てくるのか、あまりにも久しぶりすぎて予想がつかない。ひょっとしたらぶっ壊れている可能性もないとは言えず、何ともいい加減なお話なのである。少なくとも保管には気をつけていたから、たぶんちゃんと鳴るはずなのだがなあ。

 だいじょーぶなのか。

’11/01/08 (土)

聴かねば


 V24Cさん謹製SiCシェルに取り付けてあるところの、AT33ML/OCC(たぶん後期型)とAT33PTGである。両者ともボディの厚みが大きく、しかも取り付け穴にタップが切られていないタイプだから、長いネジが必要になる。このバヤイ、シェルの厚みも半端ではない(4mm!)から、なおのことである。

 これまでは18mm長真鍮マイナスネジを使っていた。写真右端に見えているものである。そのままでもまったく問題はないのだが、先日仕入れた18mmSUSキャップスクリューに嬉しくなって、交換することにした。

 1本あたりの重量は真鍮0.83g、SUS0.81gと、ほとんど変わらない。締め付けの確実さと作業の安全性においては、マイナスネジを遥かに上回る。ガッチリ決まって痛快爽快である。闇雲に強く締めればよいと言うものでも、ないわけだが。ユルユルよりは良いと思う。

 さて、折角ネジを交換したのだから、試聴してみようかしらん。PTGはともかく、ML/OCCなんか何時から聴いていないのだろうか。素晴らしいシェルに組み合わせていながら、勿体無いお話である。

 聴かねば遺憾。

’11/01/07 (金)

寒の入り


 寒の入りである。今冬は例年に比べて寒さが厳しいようで、7日の夜、箱船1階の最低室温記録を更新した。これまでの記録8℃を1℃下回る、7℃である。ヒジョーに、寒いです。

 ファンヒーター、エアコン、ホットカーペット全稼動で、室温は比較的容易に上げられるけれども、AD再生はいささか無理がある。室温が15℃くらいになったところで、ものは試しとAT-OC9/IIIを聴いてみた。

 如何にも苦しいのである。低域は歪みっぽく、中域はピーキーで耳障り、高域は頭を抑え込まれたように伸びがない。小さな箱にムリヤリ押し込められたように窮屈な音だ。昨日の音がウソみたい。

 聴こうとするたびにパワーアンプ天板に置く、のはあまりにも現実的ではない。やはりここは自然に温まるのを待ってから聴くべきなのだろう。

 AD再生は、なかなかにホネが折れるのである。

’11/01/06 (木)

言うことなし


 ようやくにして試聴まで辿り着けたのである。長かったなあ。

 結論から言えば、このカートリッジとPH-L1000のマッチングは、大変に良いと感じた。音の輝きが増し、俄然鮮明になる。元々僕好みのブライトサウンドなのだが、一段と磨きがかかったような印象である。全域に渡って極低歪み、パワフル、ハイスピード。音の塊がうなりを上げてぶっ飛んでくる。これは痛快な音だ。

 情報量の多さも特筆すべきで、音場感の向上著しい。シェフィールドの「DRUM RECORD」などは、リアルの極致。実物大のドラムセットがスピーカー前に出現する。圧倒的なエネルギー感、ギョッとするような生々しさである。こんな音は、滅多に聴けない。

 これまでSUSキャップスクリューに感じてきた、僅かな音の粘りもまったくない。力強さ、締りの良さなど、良いところだけが残ったような感じである。なぜだろう。友達謹製表面窒化純チタンナットが、効いているのか。

 未だそれほど聴き込んだわけではないけれども、箱船環境と僕の好みにおいてAT-OC9/IIIにベストマッチングのシェルは、PH-L1000に確定してよいと思う。

 音良し、ルックス良し。僕としては、何も言うことございません。

’11/01/05 (水)

温め中


 徒に試聴報告を引き延ばすつもりはないのだが、段取りの悪さで今日も聴くことができなかったAT-OC9/III+PH-L1000である。

 さあ今日は聴くぞと勇んで箱船へ入った、まではよかった。室温8℃。アームから外し、しかも床に近い所へ置いてあったからなお悪い。カートリッジは冷え切っている。触ってみると、室温よりも冷たく感じるのだった。これではさすがにマズい。せめて15℃、できれば20℃くらいまで温めねば。

 室温だけなら比較的容易だけれども、カートリッジ全体となるとそうは行かない。さて、どうしたものかと、3秒考えて実行したのが写真に見える方法である。

 パワーアンプの放熱で温めてしまえ、と。夏場なら熱くなりすぎて危険だが、冬場はほんのり暖かい程度でグワイが良さそうだ。但し、何時間も放置するのはよくないと思う。音楽を聴きながら温まりグワイを確認しつつ、試聴可能の時を待つ。

 1時間強で、触っても冷たく感じなくなった。もちろん、熱くもない。本体内部まで火が通った(!)かどうかは定かではないものの、この辺りでヤメておくのが安全であろう。

 明日は、やっと試聴報告できそう、かな。

’11/01/04 (火)

足掛け2年


 年をまたいでシェル付け替え作業完了の、AT-OC9/IIIである。数え年で勘定すれば、2年かかったことになるわけだ。

 実測総重量25.64g。ULS-3X使用時の26.66gより1.02g軽い。アームにEPA-100MkIIを選ぶとすれば、大変グワイのよい目方である。僕の好みからすれば、理想的にはβチタン合金ビスを使いたかったところだが、現状15mm以上のものは入手不可能だから仕方がないのである。リード線は友達謹製PCOCC-A 0.48sqをそのまま使う。

 ルックスはご覧の通り。ULS-3Xと組み合わせたバヤイとは、印象が随分違う。カートリッジ、シェルとも、たまたまブラック+ゴールドの配色だから、統一感がある。ディザイン的には「専用シェル」と言っても通用しそうなくらいだ。ワタクシとしましては、大変気に入っております。

 試聴は、明日以降に。

’11/01/03 (月)

雪害


 正月早々、箱船北側の道路にNTTの高所作業車が停まっている。何かあったのか。

 実は、僕が依頼したのである。大晦日からの雪が庭木の枝を折り、それが電話線を引っかけ断線させてしまったのだ。こんなことは初めてである。よほど重い雪だったのだろう。

 気がついたのは元日の朝、すぐに故障係へ連絡した。同様のトラブルが頻発していたらしく、NTTてんてこ舞い。「申しわけありませんが、対応は2日の午前中になります」ということだった。正月は来客多く電話は少ない。それに今はケータイもあるから、おおかた大丈夫である。

 そのようなわけで、約束どおり2日午前中に修理完了。電話は重要なライフラインの一つだから、迅速な対応と復旧は当然。とは言え、作業員さん、お正月から大変である。ホットコーヒーとお菓子を差し入れしておいた。

 電話線トラブルのほか、送電線の断線事故もあったようで、元日は村内世帯の1/3程度が半日以上停電したと聞いた。これは電話不通より厳しい。特にオール電化世帯などは、暗いし寒いしオナカは空くしで、大変だったろう。電源不要の暖房器具も、一つは持っておきましょう。

 いきなり「雪害」で始まった2011年である。

’11/01/02 (日)

正月大雪


 新年早々の雪は、70cmを少し超えたところで降り止んだ。元日午前中は晴、午後から霙、夕方から雨の天候で、見る見る雪嵩が減って行く。これくらいで済んで、ヨカッタヨカッタ。

 ただ、ゲリラ的に積もった所為で公道の除雪が追い付かず、府道町道はエラいことになっている。お昼から村外の年始挨拶回りに出た折、道中雪にはまって動けなくなりかけた。愚妻のi(4WDである)だったからどうにか抜け出せたけれども、FFサイファだったら完全にお手上げだったと思う。ああ、怖かった。

 2日からは、少しく穏やかに過ごせそうである。

’11/01/01 (土)

年頭御挨拶


 明けましておめでとうございます。

 2011年の元旦は、エラい大雪になってしまった。午前2時現在で積雪70cm以上。大晦日1日だけで積もった量である。お正月にこれだけまとまった雪を見るのは珍しい。2006年は前年末からの雪が1m以上あったけれども、お正月そのものは好天であった。

 除夜の鐘を撞く間も、猛烈な降りだった。しかし、寒さはさほどではなかったところを見ると、今回の雪は峠を越えたのではないかと思う。雪だらけの笠かけ地蔵状態には、なったケド。

 今年の目標、というほど大袈裟なものではないけれども、ともかく3台目のADプレーヤー設置を完了したいと考えている。僕のオーディオは、今年もアナログを中心にテンカイして行くことに、なりそうである。

 本年も、何卒よろしくお願い申し上げるのでございます。