箱船航海日誌 2008年01月
日々雑感、出来事などを思いつきに任せて綴っていこう
にび色天気
実際の日付より1週間以上遅れて、ようやく1月の航海日誌を書き終わるのである。なんとも不恰好なお話で、お恥ずかしいやら情けないやら。 年末からの風邪を治し切ることができず、体調が良くなかったことが、更新遅れの最も大きな原因である。僕は、ますます冬に弱くなって行くような気がする。 この冬は、積雪よりも気温の低さが際立っているように感じている。雪はさほど積らないけれども、とにかく寒い。冷たい、と言ったほうが良いかもしれない。昨冬が滅多にないような暖冬だったから、殊更に堪えるのかしらん。この寒さが、風邪の治りを悪くしているのだと、勝手に決め付けて冬を恨んでいる。 にび色天気の季節、早く終わらんかなあ。 |
健康第一
風邪惹きでシンドイ、とばかりも言っていられない時期になってきた。季節はまだ冬だが、そろそろ春の年度末/始の準備を始めねばならないのである。やることは毎年同じだが、例によって例の如く、事務処理がニガテな僕には、なかなか段取り良く進めることができない。「ナントカは死ななきゃ治らない」のである。 ならば、先ずは風邪をしっかり治して、気力を充実させねば遺憾。何をするにも、健康ほど有難く大切なものはないのである。 ここを乗り切れば、暖かい春が、待っている。 |
遅々として進まず
JENSENダイエット版コンデンサーは、未だシステムに組み込まれず、プロジェクターの上でアクビをしている。 もともと不精な上に体調がよろしくないものだから、ちっとも作業にかかれないのである。少しでも早くその気になるようにと、最も目に付く場所に置いているのだが、これじゃまったく意味がないのである。何やってんだか。 さっさと交換しないと、新しいコンデンサーが泣いておるぞ。 |
粘着質
体調は今日もスッキリせず、どうにも気分が高揚しなくて弱っている。風邪症状そのものは薬の効果で軽減されているのだが、何だか憂鬱なのはこれも副作用か。長岡先生は「筆者は無類の薬嫌いである」と、しばしば書いていらっしゃったと記憶する。「病気は治ったが薬の副作用で死んでしまった、なんて笑い話にもならない」とも。 確かに薬は諸刃の刃である。できるなら服用しないほうが良いに決まっている。わかっちゃいるけどヤメラレナイ。対症療法で誤魔化しながら、そのうちに治ってしまうことを期待しているのだが、この風邪はどうにも粘着質で遺憾。 早く元気になりたいっ。と、ベムのように叫んでしまうのだった。 |
切れ悪し
年末に惹いた風邪が、またぞろぶり返して困っている。治りそうで治らないままグズグズしていたのだが、ここしばらくの寒さと悪天候で、少々悪化したようだ。オツトメは休めないが、オーディオのほうは完全に開店休業状態である。 どうにかスカッと治らんものか。 |
願い
今月の日誌は、ケーブルの話題に終始した感じである。友達の厚意により、めったに聴けない高級ケーブルを試聴できるという幸運に、僕が浮かれてしまったのである。大いに勉強になった。ありがとうございました。 エラそうに「適材適所」などと、さも分かったような書いている。クドいようだが、これはあくまでも箱船システムで聴いた時の、個人的感想に過ぎない。万人に通じる基準には、当然なり得ないし、所謂「評価」というようなものでもないのである。極めて限られた条件下でのテストケース、なのである。このことは、殊更に強調しておきたいと思う。 オーディオにおいて、装置や周辺機器選択の判断基準となるのは、自分の耳以外にはない。これは常々強く感じていることである。誰が何と言おうと、自分が聴いて良いと感じたものが良いのである。自信を持って選択すればいい。尤も、今さら僕が言うまでもないことなのだが。 ただし、オノレが良いと感じたものだからといって、他者に押し付けたり、他を否定したりし始めると、話がおかしくなってくる。自分の感性を信じることは大変結構。しかし、オノレのそれと他者のそれとは、多くのバヤイ大きな違い、或いは隔たりがあることを知るべきである。「ワタシは○○という食べ物が大好物です。だからアナタも食べなさい。食べろ。喰え」と言ってみても、その人が○○をキライだったら話にならない。強要された方は、苦痛なだけである。 オーディオとは、極めて個人的な趣味である。うるさいことを言えば、理想的なリスニングポイントもただ一点しかない。極論すれば、たった独りで好きなようにやっていればよいのである。だが、やはりそこは人間である。仲間がいれば尚楽しい。他者との違い、隔たりをよく認めながら、仲良く明るくオーディオしたいと、思う。 僕の、切なる願いである。 |
古文書
1990年に、長岡先生がAV FRONT誌上で紹介された「仮想のコンサート」(仏GRM
INA C1000)、このCDは現在入手困難になっている。海外ショップでも、カタログに載ってはいるが廃盤扱いで、入荷未定(と言うより不可能)で買えない。 僕は、紹介された当時に石丸電機で購入した。今さら、という感じもあるのだが、オークションなどでは最近でもかなりの値で取引されているところを見ると、やはり入手を望んでいる人は多いようである。 難しい、となれば尚更に見つけたくなるのである。僕が時々利用するFORCED EXPOSUREという店がある。そこには以前からGRM(オーディオ・ヴィジュアル・コミュニケーション国立学院音楽研究グループ)のCDタイトルが幾つかあって、いつか「仮想のコンサート」の再版が出ないかと、淡い期待を抱きながら定期的に覗いている。 残念ながら、未だ以って再版はないようだ。今後も出ない可能性が高いと思う。だが、最近になってちょっと気になるCDがリリースされていることを知った。 「archives grm」(INA C1031〜1035)というタイトルである。GRMに遺る古い録音を集めたCDだ。番号に見えるようにVol.1〜5まであり、すべて分売されている。セット売りはないようだ。カタログの解説を読むと、「仮想のコンサート」に収録されている作曲家の曲も多く含まれている。 1枚$13、5枚全部買っても$65。内容からするとお買い得だと、勝手に判断して注文したのが昨年末である。 ところが残念。Vol.1〜4までは在庫切れ、ようやく届いたのはVol.5(C1035)の1枚だけであった。それが上の写真。尤も、ジャケットディザインはすべて共通だから、どれを載せても同じなのだが。 内容は「仮想のコンサート」と似ていて、要するに1960年代〜70年代の実験音楽集である。14曲57分26秒。ステレオフォニックあり、モノフォニックあり、音楽の態を為しているのかどうか疑問に思えるようなものもある。しかし、レンジはやたらに広く音は良い。音量によっては再生装置を破壊しかねないような、危険な音(信号?)も入っている。トラック13には「仮想のコンサート」のトラック2と同曲、同録音の、ベルナルド・パルメジャーニ「le roue Ferris」が収録されている。 広口ガラス瓶を叩き割る音を組み合わせ、曲(かな?)に仕立てたデニス・デュフォー「Bocalises」。「仮想のコンサート」中の白眉としてCDを有名にした曲である。残念ながらVol.5には入っていない。調べてみると、どうやらVol.4に収録されていそうなふうである。 今回は、在庫切れの分をバックオーダーにはしなかった。この内容なら、Vo.1〜4は是非とも入手せねばならない。 早速再注文、かけておこうかしらん。 |
やはり適材適所
AD再生経路のほうは、C-17 → PEQ間をSILVER
Reference、PEQ → C-280V間を自作ケーブルに固定することとして、今度はAC-5000Si
SILVERをDP-85 → C-280V間に使ってみた。これまでは、例によって自作ケーブルで繋いでいたところである。 21日の日誌に「適材適所」と書いた。まさにこのケーブルは、ここに「適材」であるらしい。ADルートに使った時の、サウンドマニア向けのハードでドライな音、という印象とは随分違う。切れ味の鋭さはそのままに、しなやかさと繊細感が出て、とても豊かな音になるのだった。CDらしからぬ音、と言っても良いと思う。低域は、締まり過ぎずフヤけ過ぎず。AD経路に使った時のような筋肉質サウンドとは違い、量感と質感が絶妙にバランスしている。もちろん、銀臭さは皆無である。 未だたくさんのソフトは聴けていない段階での、イムプレッションである。もう少し時間をかけないとマトモなことは言えない。だが、もし僕がこのケーブルを実際に使うとなればココで決まり、ちゅう感じはある。やはり、適材適所なのである。 ヒジョーにいい音だ。ただし、僕にはいささか高級過ぎる感も、ないではない。 |
コケました
寒さと降雪。天候不順が続き、いささかならず繁忙になっている。ケーブルの話題ももう少し書きたいことが残っているのだが、腰を落ち着けて聴く暇がない。 オマケに昨日、除雪中に足を滑らせ転倒し、右腕をしたたか打ってしまった。軽い打撲くらいで済んだのは良かったが、不恰好にコケた我が姿に歳を感じてゲンナリしている。ああ、イヤダイヤダ。 数え年で47歳。中年を突破して、壮年期に近いのである。 |
究極の天然素材
今日も相変わらずの冬型天候である。夜来の雪が少々積り、午前6時の時点で10cm弱。まったく問題ない量だが、町道から境内への坂道は安全を見て除雪しておいた。 雪が積って良いことなんか何にもない、かと言えばそうでもない。雪は、強力な吸音材になるのである。雪化粧の朝、街が独特の静けさに包まれることを、体験的に知っていらっしゃる方も多いことと思う。雪が音を吸うからだ。朝の雪は、融けず踏み締められずふんわりとしていて、特に吸音効果が高いのである。 箱船は、鉄筋コンクリートと重量ブロックで空気層を挟んだ三段構えの壁で遮音している。しかしそれとて完璧ではないのである。夜間早朝の大音量再生(かなりデカい)でも、ご近所さんや家族の迷惑にならない程度のレベルをクリアしているに過ぎない。音漏れ皆無、とまでは行かないのである。 箱船運用開始以来14年間、幸いにして音漏れに関するご近所さんとのトラブルは一度もない。と言って、僕はまったく安心し切っているわけでもない。だから、お隣のご主人の顔を見るたび必ず声をかけ、ご迷惑になっていないことを確認したりするのである。 雪が積れば、その心配が多少なりとも軽減されるのだった。「今夜は雪だな、いつもよりデカい音で行くか」などというアホなことはしないけれど、雪のおかげで漏れた音が早めに減衰するのは、安心材料の一つに、なるのである。 そういえば昔、オーディオ・アクセサリー誌上(だったと思う)で、江川三郎先生が雪を吸音材に使う実験をされたいたことがあった。究極の天然素材による吸音実験である。結果は極めて良好、と記述してあったように記憶している。 問題は、融けちゃうことだな。 |
適材適所
「ケーブル怖い」と言いながら、またまた実験するのである。新しいものを買い込んだのではなく、今手許にあるもの、お借りしているものを使うのだから、ヌカルミにはまり込んだワケではない。ホンマかいな。 C-17 → PEQ間のAC-5000Si SILVER(以下5000)はそのままに、PEQ → C-280V間の6N銅単線自作ケーブルをSILVER Reference(以下SR)に交換してみる。これで、アーム出力からプリアンプ入口までの信号経路が、すべて銀線で統一されたことになるわけである。どんな音になるンだろうかと、僕は興味津々である。 例によって結論から先に言う。こりゃ、遺憾。 何やら元気がなく、甘口の音に、なってしまったのである。低域は一聴量感が出たように聴こえなくもないけれど、早い話、締りがなくなっているのである。力感を大きく殺がれたような音で、ヒジョーに聴き心地が悪い。中域の張りが失われ、音像が前に出てこない。音離れが悪くなった感じ。高域はそれなりに綺麗だが、ボケ気味の中低域にマスキングされた感じで、これまた音が飛び出して来ず、ちっとも面白くないのである。5000の良さが、ほとんど殺されてしまったような音だ。 これは一体どうしたことか。何故にこうなるのか、僕にはワカリマセン。一つだけ言えるとすれば、ケーブルにも適材適所がある、ということだろうか。C-17 → PEQ間に使って結果が良かったSRだからと言って、どこにでも通用するものではないらしい。他のケーブルとの組み合わせの妙、みたいなものも、あるのだろう。尤も、こんなことは今さら僕が言うまでもないことなのだが。 うーむ。僕は唸ってしまうのである。こういうふうになってくるというと、なるほどケーブル選び(或いは使いこなし)は難しい。やはり、深入りは避けたほうが賢明なような気が、するのだった。 あとは、5000とSRを入れ替える、という選択肢が残っているわけだが、それもイマイチかもしれない。いい加減な自作品ながら、単線ケーブルにはそれなりの存在価値があった、のか知らん。 ○○とケーブルは使いよう。 |
裏日本
ここしばらく、天気の悪い日が続き、すっかり滅入っている。青空が見えた日なんていつだったか忘れてしまうほどである。カメムシ予告は今のところ的中しているようで、積雪は大したことはない。カナワンのは、この暗い天候である。僕はもうユーウツでユーウツで、仕方ありません。 何とかならんかと、週間予報を見て、ガッカリ。雪ダルマと傘マークが並んでいる。丹後へ移り住んで20年、鬱陶しい冬の天気だけは堪え難く、ちっとも慣れることができずにいる。 日本海側のことを、昔は「裏日本」と称していた。よく言ったものだ。 |
3人目の「叩く人」
とうとうウチに3台目のドラムセットがやって来てしまった。愚息1号に遅れること2年半、2号もドラマーとしてスタートすることに、なったのである。 友達4人とバンドをやろうという相談が、出来上がったそうだ。パートを決める段になり「オマエはオヤジも兄貴もドラマーだろ。だからドラムやれ」と、1号がドラムを始めたのとまったく同じ理由で決まったという。ナルホドなあ。やっぱりそうなるか。 2年半前、1号が買ったものは大変なハイCPセットだった。今はそれ以上のものが、あるのだ。写真はZennのZDS5000というセットである。非常に美しいラッカー仕上げ、スタンド類も極めて頑丈にできている。タイコ、シンバルからスタンドまでオールインワン(イスは除く)で、ローコストCDプレーヤー1台分くらい。超ハイCPである。どうやったらこの値段で売れるのか、さっぱり分らない。 1号と僕とで寄って集ってセッティングする。一通りチューニングも済ませ、叩いてみたれば、これが素晴らしいのである。初心者にはオーバークオリティとも言うべき抜けの良さがある。さすがにシンバルは苦しいけれども、これは後でどうにでもなる。いや、マイリマシタ。 「叩く人」ばかり3人も居て、くずてつ家はニギヤカです。 |
言い聞かせながら
友達の厚意もあって、短期間に3種のケーブルを試聴できるという得難い機会に恵まれた。おかげさまで、実に楽しい時間を過ごせている。 ケーブル試聴はヒジョーに面白い。電線を差し替えるだけで音がコロコロ変わるのである。大きな手間は要らないし、重いものをヒーヒーゆって動かす必要もない。お手軽である。 しかし深く考えてみれば、喜んでばかりも居られないのかもしれない。ややもするとそれだけで装置の音全体をコントロールできる、というような、危ないチャンネルに陥りそうな気がするからだ。 かつて長岡先生が、AC-5000Si SILVERの評価記事中、「5万円のアンプに5万円のスピーカーで、ケーブルによるクオリティアップの限界に挑戦するというのも趣味の一種かもしれないが」と、やや批判的に書かれたのも、そういう危惧があってのことだろう。 ケーブル交換を楽しむのは、吉。けれども、そこへ至る間の基本的な使いこなしを疎かにしては遺憾。と、僕は自分に言い聞かせるのである。 馬鹿でスケベなワタクシ儀、でありますよってに。 |
甘口
さて、AC-4000 SILVER(以下、4000)を、例によってC-17
→ AE86謹製PEQ間に使って試聴する。 AC-5000Si SILVER(以下、5000)、SILVER Reference(以下、SR)、どちらとも音がまったく違うのにびっくりした。4000は、両者とは音作りの方向が違うようだ。 5000、SRは高解像度、ハイスピード系で、切れ味が鋭いタイプである。それに比して4000は、ソフト&メロウ、ゆったりマッタリ系で、切れ味はほどほど、というタイプ。甘口 → 辛口の順に並べると、4000(甘口)、SR(辛口)、5000(大辛)という感じ。かなり大雑把な表現だが。 同系統の導体素材(特に5000とは同一)を使いながらこの音の違いは、どこから来たものだろうかと、ちょっと不思議に思ってしまうのだった。 ケーブルの音を決定付けるファクターは導体のみに非ず。電線の素材、断面積、その総和、芯線の数、撚り方、接続方法、被覆、シールドの有無、その他諸々。多くの要因が複雑に絡み合い、ケーブルのキャラクターが決まっているらしい。だからこそ、市場に多くのケーブルが存在するのである。 そのうちの一つだけに注目し、「〜だから良い」と思い込み決め付けるのは性急に過ぎると思う。しかし、ケーブルを選ぶとなれば、何らかのヨスガが欲しい。片っ端から聴いてみる、のがいちばん確かだが、そういうわけには行かない。個人的には、ルックスと感触を重要視しているけれども、これとて確かではないのである。 げに難しきは、ケーブル選び。 |
AC-4000 SILVER
今回はAC-5000Si SILVER(以下、5000)ともう一種、AC-4000
SILVER(以下、4000)というケーブルも お借りできた。僕はこのモデルについては寡聞にして不知、である。予備知識ゼロ。聞けば、ortofonジャパン15周年記念モデルとして、2002年の春に発売されたそうだ。当時の定価40,000円、500セット限定販売。貴重品である。 芯線は5000と同じく6N銀である。ただし、ケーブル構造、導体断面積まで同じかどうかは、資料がないから分からない。SFチューブが使われていないルックスは、わりとフツーのケーブルに見える。型番は1000番違いだが、価格で比較すると4000は5000の半額である。5000が高いのか、4000が安いのか。たぶん後者だろう。15周年のご祝儀価格、というところだと思う。 値段が半分なら音も半分か。鳴らしてみたら片チャンネルからしか音が出ませんでした、なんてことがあるワケはないのである。ちゃんと音は出るし、5000の1/2でも何でもない、立派な音を聴かせてくれるのである。 詳しくは、また明日。 |
オーディオ的快感
日誌更新が遅れている。のは、ケーブル試聴がヒジョー楽しいから、である。お借りしているAC-5000Si
SILVER、新品ではないものの、やはりエージング(このバヤイ、ウォーミングアップか)効果はあるようだ。 当初に感じたハードな印象がやや落ち着き、しなやかさが加わってきたようである。とても良い音だ。こうなってくると俄然面白くなり、どんどんADを聴いてしまうのである。 オーディオ的快感。こうでなくちゃあ、イケナイ。 |
見た目華奢だが
コンデンサーの交換作業を始めようとしたところへ、友達からortofon
AC-5000Si SILVER(以下、5000)が届いた。グッドタイミングである。ありがとうございます。 コンデンサー、ケーブル両方を変えてしまっては、僕のタコ耳では何が何だかワカランようになってしまう。ケーブル試聴には時間的制約もあるから、コンデンサー交換は後回しにして、ともかく5000から聴いてみることにしよう。 実物を見るのは、初めてである。ロジウムメッキのピンプラグを含め、非常にしっかりした造りだ。白い被覆にSFチューブを被せてある。ケーブル外径は思ったより細く、一見華奢な印象。SILVER Reference(以下、SR)よりかなり細い。しなやかで取り回しは楽である。 まずはC-17 → AE86謹製PEQ間、SRを5000に差し替えて試聴してみる。 一聴して印象的なのは、聴感上のレンジが広いことである。ローハイとも、一段と伸びたように聴こえる。高域の透明感、切れ、実在感、スピード感は最高。華麗に散乱して痛快である。中域は非常にソリッドで、厚みがありリアル。ボーカルが生々しい。低域はぐっ引き締まり、しかも極めてパワフル。超低域の明瞭度が向上する。SRに比べると、ややハードでドライな低域である。 SRよりも華奢に見える所為で、力感などが殺がれそうにも思えるが、外見に相違してよりダイナミックな傾向である。電気が通り易くなってロスが減った、というイメージ。6N銀の威力か。実際、SR使用時よりも音量がやや上がったように聴こえた。見た目と音が一致しない、不思議なケーブルである。 音の傾向としてはSRと似ているけれども、より筋肉質で男性的な音と聴いた。音楽ファンよりもサウンドマニア向き、か。優劣つけ難い。 以上はADを数タイトル聴いた程度のインプレッションである。向後、時間の許す限り多くのADを聴いてみたい。アーム出力からプリアンプまで、すべて銀線で統一する実験もできる。新しい発見があることを、期待しているのである。 SR、5000、コンデンサー。僕は今、大いに楽しんでいる。 |
小型軽量化
開封してみると、容量のわりに巨大なコンデンサーが4個入っている。やっぱりでっかいなあと、思ったら、ちょっと様子が違う。現用しているものより小さいようなふうである。アレ? JA-0506IIにつながっている2002年物と比べてみると、やはり一回りほど小さいのである。こちらの実測サイズはφ45.6mm、W61mm、200g。今回の2008年物は、φ40mm、W56.8mm、138g。容積で約28%、重量で31%の減である。価格は逆に55%アップしている。 刻印にも違いが見られる。2002年物にはなかった「LEAD FREE」の文字がある。無鉛である、と。環境対策である。これが小さく軽くなった(と言ってもまだデカい)ことと関係があるのか、僕にはわからない。価格アップは、昨今の金属材料、原油価格の高騰がモロに影響しているのだろう。 いわゆる「予告なしの変更」である。予告されてもワカランけれども。この変更で音にどれほどの違いが出るのか、それは2002年物と差し替えてみなければ判断できないわけだ。が、メンドクサイからやらない。 僕としては、T-300Aに現用している630WVDCタイプと交換して、現状より音が良くなればそれで吉。あっと驚く大変化、というわけにも行かないだろうけれども、少なくとも悪くなることは、ないはずだ。 作業にかかろう。 |
コンデンサー到着
Jensen Capacitorsから荷物が届いた。8日に「今日発送した」とメールで知らせがあってから4日、随分と速い到着である。それもそのはず、UPSでの発送なのだ。ナルホド、やたらと送料が高かったのはその所為か。次の機会があれば、国際郵便小包で発送できないか訊ねてみよう。ただ、UPSは送料も高いが安全性、確実性も、高い。 このコンデンサーを直接購入するのは初めてである。一通り取引してみて、不安はほとんどなかった。webページからの問い合わせに対し、まず在庫の有無、1個あたりの価格、送料の知らせがある。それに了解の旨を返信すると、注文確認書がpdfファイルで届き、その後発送完了のメールが来る。およそこんな流れである。 注文後、何の確認もなくイキナリ品物を送ってくるような店もある中、ヒジョーに丁寧な対応だと感じた。とんでもなくヘタクソな英文でも問題なくやりとりできたのは、先方の配慮もあったのだろうと、これは僕の勝手な想像である。 早速開封して使うことに、したいのである。 |
ご縁に、感謝
8日の話題にしたAC-5000Si SILVER。以前から何かとお世話になっている方から、「お貸しします」と、何ともご親切な連絡をいただいた。ありがとうございます。 願ってもないことだ。ここは素直に(ずうずうしく、とも言う)ご厚意に甘えさせていただくのである。SILVER Referenceとの比較試聴が楽しみだ。加えて、アーム出力からプリアンプ入り口までの信号経路を、すべて銀で繋ぐ実験も可能なわけである。さらに向上するか、或いはさすがに銀のクセが出るか。大いに興味深いのである。 ご縁に、感謝。 |
1月のフクロウ
ここ数日、1月初旬とは思えないような日和が続いている。元旦から3日までとはエラい違いである。日中の気温は14℃に達し、3月中旬並みの陽気である。実際、吹く風は春の始まりのような匂いがしている。十日戎には必ず雪が降る、というジンクスもくそくらえ、っちゅう感じだ。 夜の空も晴れ渡り、星がヒジョーにきれいである。天の川が恐ろしく明瞭だ。午後11時ごろ、なんてきれいな星空なんだろうかと見とれていたら、だしぬけに裏山からフクロウの声が聞こえてきてぶったまげた。あのう、まだ1月10日なんですケド。 当地でフクロウが鳴き始めるのは、早くて2月中下旬、通常3月初旬、なのだ。おそらく1月上旬に声を聞いたのは、初めてのことだと、思う。ああ、びっくりした。 こういう出来事を以って「地球温暖化の影響デアル」などと、陳腐なことをノベるつもりはない。寒いのがヘーキなフクロウだっているかも知れないのだから。だが、今のところこの冬は、やはり「暖冬」と言うべきである。 来週は寒さが戻ると予報されている。フクロウさん、大丈夫かしらん。 |
ケーブル道
新しいケーブルを話題にしたついでに、WAGC302にも触れておきたい。 言わずと知れた、FOSTEX製超高級ラインケーブルである。写真はC-AX10 → B-2302間を繋いでいる分で、これとは別にもう一組、C-280V → P-700の間にも使っている。ついこの間使い始めたばかり、なんて思っていたら、もう5年近くにもなるのである。 このケーブルの音(正確に言えば『ケーブルの音』などは存在しない、のだが)は、初めて聴いた時の日誌に書いているから、ここでは触れない。ともかく、ぶっ飛びの超絶ラインケーブルであるわけだ。 「W」(タングステン)で被覆された「Ag」(銀)「Cu」(銅)合金単線ケーブル、ということで「WAGC」の名が付けられている。そう、芯線は銀銅合金2.6φ単線なのである。昨日までに載せたケーブルとは、まったく趣を異にするものだが、「銀」という共通点があるのだ。 上手く使えば銀は、非常に優れたケーブルに仕上がるようだ。独特のクセがある、という評価は、ひょっとしたら下手に使われた銀を聴いていたから、なのかもしれない。 問題は、コストである。同じ分量で見たとき、銅よりも遥かに高価である。高純度ともなればさらに高い。「音のためならニョーボも泣かす」なんて、どこかの誰かみたいなことはゆってられないわけで、その辺りよーく考えねば遺憾のである。 ケーブル道、一度やりだすとヤメ難くなる魔力が、あるのだった。 |
11年前の超高級ケーブル
オルトフォンTSW-5000 SILVERと同じ6N銀シリーズのRCAラインケーブルに「AC-5000Si
SILVER」というモデルがあった。ご存知の方も多いと思う。'96年('97年だったかも)発売、1mタイプLRペアで定価80,000円と、高価なケーブルだった。 ケーブルテストは滅多にされなかった長岡先生だが、このケーブルについては、FMfan誌「長岡鉄男のダイナミックテスト」に記事が残っている。1997年11号('97年4月30日発売号)93項。上の写真は、そのページである。 その冒頭にはこうある。 「ケーブルで音が変わることは確かだが、そもそも録音から再生までトータルすると数十本のケーブルが介在しており、その中の1本を交換して、そのケーブルの性格を見極めるというのは無理ではないかという気もする。(中略)今回のテストは僕の守備範囲ではない超高級ケーブル」 僕もこの記事を読んだとき、こりゃあ珍しい、長岡先生がケーブルの評価記事を書いておられるなんてと、いささかならず驚いた記憶がある。先生にすれば「任に非ず」といった感じだったのだろう。と言いながらも、しっかり評価されているのだった。 「音は中高域の分解能、透明感、繊細感が印象的で、切れ味鋭く、ハイスピードで飛び出してくるが、低域も豊かでバランスは取れており、ハイ上がりの感じはない」 総じて高評価である。ただ、上の記述に続いてこうもおっしゃっる。 「ローコストのコンポでもこの良さは出るのだが、果たしてどのクラスのユーザーまでがターゲットになるのだろうか。5万円のアンプに5万円のスピーカーで、ケーブルによるクオリティアップの限界に挑戦するというのも趣味の一種かもしれないが」 11年前の80,000円は、とんでもなく高価なケーブルだと僕も感じたし、実際、とても買えるシロモノではないと恐れをなし分に非ずと見送った。けれども今、1mでン十万円、なんていうケーブルがウジャウジャ存在する時代に至ってみれば、このクオリティでこの値段ならハイCPではないかという気にさえなってしまうのだった。これはこれで恐ろしいことだと思う。 現行商品SILVER Reference(名前長い)は良い結果を見せた。それなれば、AC-5000Si SILVER(名前長い)はどんなものだろうと、僕はまたしてもスケベ心を出し始めている。半額程度の中古が、どこかにありゃせんか。 それでも40,000円ですよ。 |
狙い的中
さて、肝心のSILVER Reference(以下SR)の音、である。結論から先に言う。このケーブルは僕の好みにバッチリである。狙いは見事に的中したわけだ。 思っていた以上に音が変わって驚いた。高域の切れが非常に良く、透明感は極めて高い。ハイスピード、と言っても耳に突き刺さるような刺激的な音ではなく、しなやかで繊細だ。中〜低域も中身が詰ってソリッド、超低域までしっかり出てくる。非常に力強い音である。ローハイでスピード感が揃っていて、バランスが良い。 情報量が多く、分解能にも優れているから、音場感がぐんと向上する。クラシック、古楽、現代音楽、民俗、フュージョン、ジャズ、ロック、いずれも以前よりリアルでエネルギッシュに鳴る。「生音の力」みたいなものが強く感じられる音だ。 アーム出力からPEQ入り口まで銀線で統一され、クセが出るかと心配もしたけれど、杞憂だったようである。ただ、クセというわけではないものの、TSW-5000SILVER同様の、音の明るさがある。僕は暗い音より明るいほうが好きだから問題はない。聴き手によっては、明るすぎてイヤダ、ということもあるかも知れない。 ケーブルの音をリポートするという作業は、なかなかにムツカシイと思う。装置、ソース、部屋、リスナーの違いで、感想はまったく変わってしまう可能性が高いからだ。今回のSR、現在の箱船環境においては優秀な結果を示したが、これに普遍性は、まったくないわけである。「箱船ではこうなりました」という、一つのテストケース、くらいに思っていただければ。 個人的には大変喜んでいる。AD再生が尚更に楽しくなった。生気溢れる音を聴いていると、何だか勇気がわいてくるのである。独りニタニタしながら、夜中ADを聴く。 SRのおかげさまです。 |
イケるか
新しいケーブルは、ココに使うのが目的だったのである。C-17
→ AE86謹製PEQ間である。これまでは自作6N銅単線ケーブルを使っていて、それに大きな不満があるわけではなかったのだが、いささかながら引っかかる部分もあった。 ここには太い単線よりも、繊細な芯線を撚り合わせたタイプのほうが良いのではないか、と。銀アームケーブルで良い結果が得られているのならば、同じ素材で揃えてもみたい。これが導入の主たる理由である。 銀線の音には独特のクセがある。昔からしばしば言われることである。実際、以前自作した銀単線ケーブルは、映像にはベターマッチングだったものの、音にはイマイチだった。何かしら腰高でまぶしく、露出オーバーで白飛びしてしまった写真を見ているような印象である。エネルギッシュだがやかましい、という感じ。これがイワユル「銀のクセ」というものかと、思ったわけだが。 そのバイアスは、昨日触れたアームケーブル、TSW-5000 SILVERを聴いた時、すっかり消えてしまった。このケーブルは優秀である。実に繊細で切れが良い。解像度が高く、極めて見通しの良い音場が再現される。何よりも僕が気に入っているのは、音が明るいこと。これはどこかで「ハレーション写真」に通じる印象かもしれないけれど、上に書いたような「銀臭さ」はない。 そうであってみれば、現在ortofonのカタログにある銀ケーブル、SILVER Reference(以下SR)とはどんな音なのか。発売されて久しいが、僕はずっと横目でチラチラ見ていたのである。 TSWの芯線は6N銀、SRは4N銀、ケーブル構造も被覆もまったく別物である。同じ傾向の音である保証は、まったくない。けれども、何となくイケるんじゃなかろうか、と、これは僕のいい加減な勘だ。 前振りが長くなってしまった。SRを使ってみた実際の感想は、また明日。 |
4年半ぶり
前回は何時のことだったかと、履歴をボウキャクしてしまうほど久しぶりに、ラインケーブルを買った。調べてみたら、2003年7月2日に2組目のWAGC302を買って以来、4年半ぶりであることが判明したのである。そうかー、そんなに経っていたのだなあ。 今回買ったのは、ortofon SILVER Reference(アンバランスタイプ1.0m)、というブツである。名前の通り、4N銀線をゼイタクに使ったケーブルだ。いちばん外側の被覆は、白と薄紫の細いナイロン糸で編み込んであり、如何にも高級感がある。いささか分不相応、の感は否めない。 何故に突然銀線ケーブルか。実は、確固たる信念も確実な見通しも、ないのである。ただ、現用の銀線アームケーブル(同社製 TSW-5000 SILVER)に絶大なる信頼を寄せている僕は、前々からこのSILVER Referenceが気になって仕方なかったのだ。使う場所はもう決まっている。あとは、どんな音になるか、である。 詳しくは、明日以降の日誌で。 |
ロックの生音
2日の「初鳴き」で聴いたレコードである。「TRACK
RECORD」(米Sheffield lab LAB-20)。(C)(P)1982の、ダイレクト・カッティング(D2D)盤である。 シェフィールドのD2Dタイトルには、ロック系の音源が比較的多く含まれていて、このレコードもそのうちの1枚である。収録時間は、A面2曲8分20秒、B面2曲7分35秒、両面で4曲15分55秒と、おそろしく短い。あっという間に聴き終わってしまうのである。D2Dの収録時間は総じて短い、とは言っても、このタイトルは破格である。ランニングコストは最低だ。 だが、音は凄い。特に低域の厚みとスピード感、圧力は最高である。音量を上げると、ベースとバスドラムの風圧で吹き飛ばされそうになる。ロックにありがちな中高域の歪み感がなく、シンバルやパーカッションがとてもきれいで繊細だ。全体的に鮮度が高く、リアルで生々しい。 ロックには生音が存在しない、としばしば言われる。そんなことはないのである。確かに、大ホールでの数千人〜数万人規模のコンサートなどを考えると、PA(或いはSR)なしでは成り立たないから、生音はない、と言えるかもしれない。しかし、このレコードのように、スタジオライブ録音となると話は違ってくる。 すべての楽器がPAを通らず、マイクから直接(このレコードのバヤイは、ラッカーマスターへ)録音されるわけだ。ドラムは完全にアコースティックな楽器と言えるし、専用アンプを必要とするギター、ベース、キーボードも、PAの影響を受けない条件ならば、アンプ込みで一つのアコースティック楽器と考えることができる。 このレコードは、まさに「プラグド・ロックの生音」をそのまま捉えた、貴重で稀有なものなのである。歪み感が少ないから、相当な大音量でもまったくうるさくならない。本来、ロックの録音はこうあるべきだ。妙に音を作らず、歪み少なく自然に録音してこそ、圧倒的大音量再生に堪え得るレコードが仕上がるのである。 世の中すべてのロック・ミュージックが、このような音で録音されていれば、どんなにか素晴らしいだろう、と思うけれども、それはたぶん非現実的、なのだ。 ロックがお好きで、しかもサウンドマニアを自認される方には、特薦盤である。 |
道筋
現状、購入が困難になっている、デンマークJENSENのコンデンサーである。以前はWelborne Labsというパーツショップで、比較的容易に、しかもリーズナブルな価格で買うことができた。品揃えも豊富で、僕はヒイキにしていたのだが、いつの間にやらカタログから消えてしまって大弱り。何故に取り扱いをヤメてしまったのかしら。 僕はこのメーカーのコンデンサーがとても好きである。音が良いからだ。と言って誤解があっては遺憾から言葉を変える。僕の好きな音が出るから、と言うべきである。しなやかで細やかで、透明感が高くしかも切れが良い。上品でありながら線が細くなることはなく、ホーントゥイーター独特の浸透力がいささかも殺がれない。ヒジョーによくできたコンデンサーなのである。 まったく買えないかと言うとそうではなくて、親切な友達が取り扱っている海外ショップを教えてくれた(その節はありがとうございました)し、国内でも買える店もある。ただ、品揃えが限られていたり、カタログにあっても在庫がなかったり、どうも上手く行かなくて困っていたのである。 JENSENのwebページは以前から知っていた。直接購入できないものかと調べてみたが、海外発送は不可。少なくとも以前はそうなっていたのである。最近思い立ってもう一度検索してみたら、どうやら買えそうな雰囲気に変わっているのだった。 デンマークのメーカーだから、デンマーク語記述、だったらまったくのお手上げだが、ありがたいことに英記述である。問い合わせも英語でイケるらしい。そこで、拙い語学力をふりしぼり問い合わせてみたら、バンザイ買えることに、なったのである。 国内購入価格に比べると、1個当たり30%OFFくらいになる。参考までに、1.0μF / 1000VDCでEUR46(約7,360円。但し注文個数により変動する)。送料を含めると、さほど安いとは言えないと思う。尤も、1.0μFのキャパシターが1個7,000円以上なんて、そもそも正気の沙汰ではない、か。品揃え、在庫に不安がないのは直接購入の大きなメリットである。 僕としては購入の道筋が通って大喜び、だが、どなたにでも無闇にお薦めはできない。問題は、代金の決済方法だ。web上でクレジットカード情報をやりとりすることになる。これはブキミである。セキュリティにセンシティブな方は、およしになったほうがよいと、思う。 ともあれ、これでT-300Aにも1000VDCタイプを使えることになるわけで、大いに喜ばしいことなのである。 到着が楽しみだ。 |
2008初鳴き
例年、2日の午後は少しばかり落ち着くことができる。ので、めでたく箱船システムの2008初鳴き、と相成った。 新しい年が始まっても、僕のオーディオは何も変わらない。好きな音楽を好きな音、音量でバカバカ聴くだけである。年末からグズグズしていた体調もようやく回復傾向である。たぶん、無事に正月を迎えることができた安堵感からだろう。久しぶりにかなりの大音量で、ロックをドッカンと鳴らしてみた。 部屋の気温がある程度上がるまでの間はCDを、18℃を超えた辺りでADに切り替え、シェフィールドの「TRACK RECORD」(LAB-20)を聴いた。 痛快である。208ES-R6発から噴き出でてくる音は、抑圧感がなく極めて開放的で低歪み、全域に渡ってハイスピードで実に気持ちが良い。スーパーネッシーMkIIを本当に目覚めさせようとするのならば、大音量でどんどん聴かんと遺憾のである。 今年は、ともかく聴くことに専一となるべし。 |
年頭御挨拶
明けましておめでとうございます。 2008年は、まとまった雪で始まった。と言っても一昨年のようなことはなく、せいぜい15cm程度の積雪だから、大したことはないのである。しかし、この雪がこの冬の初雪になるわけだから、何ともタイミングの良いことである。この程度ならば市民生活に影響が出ることはなく、風情があって良いくらい。ただ、昨晩の除夜の鐘撞きは、ヒジョーに寒くて弱った。 さて、今年の箱船オーディオの抱負、である。これは昨年と変わりばえしない。スーパーネッシーMkIIを、より良く鳴らすこと、である。何かしら秘策があるわけでも、特効薬を持っているわけでもなく、例によって馬鹿の一つ覚え。ともかく鳴らす、のである。 もう一つ。これは目標と言ったほうが良いかもしれない。A級外盤セレクション1〜3集のうち、いずれか100タイトルをコンプリートしたい。本当は300タイトルコンプリート、と言いたいところだが、おそらくそれは無理だと思うから、せめて1集分100タイトルだけでも達成したいのである。 最も迫っているのは第1集で、現在91タイトルまで来ている。残り9タイトル。ヒトケタといえども、決して容易なことではないわけで、しかしだからこそ目標になり得るのである。 一年の計は元旦にあり。と、抱負や目標を立ててみるわけだが、さて、如何相成りまするやら。 今年も、何卒よろしくお願い申し上げます。 |